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2023 年度 実施状況報告書

子どもの身体調整力を数値化する評価法の開発:筋コヒーレンス値を用いた検討を通して

研究課題

研究課題/領域番号 23K10740
研究機関愛知教育大学

研究代表者

寺本 圭輔  愛知教育大学, 教育学部, 教授 (70362308)

研究分担者 大矢 知佳  ユマニテク短期大学, 幼児保育学科, 助教 (50921607)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
キーワード身体調整力 / 筋コヒーレンス / 小児
研究実績の概要

本研究では、脳波測定を要しないため運動中の測定が可能であり、小児でも有用と推測できる筋コヒーレンス解析法に着目し、新たな身体調整力の評価指標を確立することを試みることを目的としている。
令和5年度前期では研究準備、後期では小児を対象とした研究実験を実施した。年長児28名を対象として、この時期の神経駆動の強さの月齢変化および運動習慣の効果を検討するために、床面での歩行中の筋電図分析により、腓腹筋(MG)、外側腓腹(LG)における筋間のコヒーレンスを算出し、月齢・身体特性と筋間コヒーレンスの関係および運動習慣の有無による筋間コヒーレンス値を比較した。歩行は1周約25mの長方形の周りを歩行するものとし、歩行は3分間、歩行速度は対象者の好みの速度で行うよう指示した。また、歩行は通常歩行(歩行のみ)と床面に貼付されている絵を「踏む/避ける」を選択しながら歩行する歩行(二重課題)の2種類とした。
本報告では分析が終了している項目の結果のみの提示となるが、月齢および身体特性とMG-LG間コヒーレンスには関係性が見られなかった。一方、運動習慣の有無では、運動頻度が高い対象者の方が神経駆動が強くなる結果を得ることができた。これらのことから、年長児のみが対象であり短期間のため年齢や発育の変化による影響を示すことができなかったものの、脳・神経系の働きには日常の運動習慣の影響を受け、運動が神経系の発達に影響を及ぼす可能性を示すことができた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

令和5年度前期に予定していた研究計画についてはおおむね実施することができたため、令和6年度の実施計画は大きな修正を必要せず、継続して研究実験を行っていく予定である。

今後の研究の推進方策

おおむね計画通り進んでいるため、令和6年度も計画通り進める予定であるが、申請時の分析方法に加えてより結果を明示できる項目を模索している。

次年度使用額が生じた理由

前倒し請求により令和5年度に多くの支出により研究機材を揃え、その差額により残金が生じたが、令和6年度はその残金に加えて令和6年度の予算を消耗品、謝金に当てて研究を継続する計画である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Methods for evaluating motor control functions for the development of teaching materials for creation diverse movements: evaluation index for motor control function2023

    • 著者名/発表者名
      Chika Oya, Erina Muramatsu, Keisuke Teramoto
    • 雑誌名

      Journal of Physical Education and Sport

      巻: 23(5) ページ: 1287-1296

    • DOI

      10.7752/jpes.2023.05158

    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2024-12-25  

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