研究課題/領域番号 |
23K10748
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研究機関 | 昭和女子大学 |
研究代表者 |
山中 健太郎 昭和女子大学, 生活機構研究科, 教授 (90359662)
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研究分担者 |
白川 哉子 昭和女子大学, 生活機構研究科, 教授 (70162766)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 運動学習 / 視覚フィードバック / 全身動作 / 鏡像 / 実像 |
研究実績の概要 |
本研究では大きく以下の3つの研究を、実施期間中に並行して進める予定である。(1)実像および鏡像の視覚フィードバック条件下で、全身を用いた動作(ダンス等で用いる基本的な動作)を即時的に学習する過程をバイオメカニクス的に測定・評価する手法を確立する。(2)実像および鏡像の視覚フィードバック条件下での全身を用いた動作の運動学習の過程と、過去の運動経験(運動の種類・年数など)の関係性を評価する。(3)経頭蓋直流刺激(tDCS)を用いた運動・身体知覚機能の操作による全身を用いた動作の運動学習過程の変容の可能性を示す。 2023年度においてはまず(1)実像および鏡像の視覚フィードバック条件下で、全身を用いた動作(ダンス等で用いる基本的な動作)を即時的に学習する過程をバイオメカニクス的に測定・評価する手法を確立するための研究を開始するところから開始した。動作の記録用にIMUセンサの仕込まれたスーツ型モーションキャプチャを導入し、まずは光学式モーションキャプチャと同時に使用しながら様々な基本的な動作を計測することで、その特性を把握することに努めている。次に、実際の見本となる簡単なダンス動画を作成し、自身の鏡像フィードバックの有無と、見本動画の呈示方法(正面鏡像か背面実像)により、それを見本として即時に行う動作の測定を進めている。 (2)については(1)の予備的研究を行う際に過去の運動経験についての聞き取り調査も行い、今後、検証していく予定である。(3)のtDCSを用いた研究については、tDCSと運動学習の先行研究を網羅的に確認しながら、刺激の部位・時間・極性・頻度などの刺激パラメータの検討を行っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2023年度は、IMUセンサの仕込まれたスーツ型モーションキャプチャの導入から開始した。そして3つの研究のうち(1)から始め、どのような動作が良いか、どのような刺激呈示条件が良いか、そしてIMUセンサの仕込まれたスーツ型モーションキャプチャによる動作記録の特性はどのようなものか、などの本研究を進めるにあたっての基礎的な事項の検討に従事した。そのため(2)(3)についてはまだ実際の測定・実験ではなく検討段階にとどまっている。それゆえ、2023年度中に主な成果発表などは行っていないが、全体的にみて進捗状況は予定どおりと評価できる。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度は、3つの研究すべてにおいてさらに精力的に進める予定である。具体的には、(1)についてこれまで行ってきた予備的な研究を分析・評価し成果としてまとめる予定である。(2)と(3)についても段階的に進めていく予定で、その後さらに学会発表や論文発表という形で公表する作業を精力的に行っていきたい。
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次年度使用額が生じた理由 |
IMUセンサの仕込まれたスーツ型モーションキャプチャについてはスーツのみの購入としたため物品費の支出が当初計画より少なかった。また、2023年度において、基礎的な事項の検討に従事したため成果発表に至らず、そのための旅費も使用しなかった。それゆえ、2023年度に使用しなかった予算を、今後の実験と測定に必要な消耗品費、学会発表のための旅費や、論文の投稿に必要な英文校正謝金・掲載料などに当てていく予定である。
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