研究課題/領域番号 |
23K10762
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
山本 直史 愛媛大学, 社会共創学部, 准教授 (40552386)
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研究分担者 |
萩 裕美子 東海大学, 体育学部, 教授 (20237902) [辞退]
東恩納 玲代 周南公立大学, 経済学部, 准教授 (60710225)
野口 一人 愛媛大学, データサイエンスセンター, 教授 (00619679)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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キーワード | 下肢筋力 / 体組成計 / 骨格筋量 |
研究実績の概要 |
本研究では、複数の社会団体での身体活動促進プログラムを実施し、それらの取り組みを連携させながら、地域在住高齢者に対する集団レベルでの身体活動促進のための介入を行うことを計画している。
2023年度は、主要な介入の受け皿となる社会団体における身体活動促進プログラムを検討し、実践を行った。検討したプログラムは、マルチ周波数体組成計による測定、結果説明、およびアドバイスであった。プログラムの参加者は、618名(男性160名、女性458名;平均年齢64.5±14.1歳)であった。プログラム後のアンケート結果では、良好な満足度と筋力トレーニングに対する意識の高揚が確認された。また、より個人にフィットしたアドバイスを可能にするために、潜在クラス分析を用いて、参加者の骨格筋変数の分布パターンを識別した。適合度指標と解釈、および現場での適応可能性を考慮し、本研究では4パターン(下肢筋量低レベル、上肢・体幹筋量低レベル、筋量中レベル、筋量高レベル)への分類を最適解とした。上肢・体幹筋量低レベルのグループには女性の割合が多く、筋量高レベルのグループには男性の割合が多い傾向にあった。これらの情報に基づいて、アドバス内容や資料をブラッシュアップした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
上記の通り、2023年度は介入の受け皿となる社会団体における身体活動促進プログラムを検討した。実践で得られたデータを用いて、内容のブラッシュアップを行い、概ね身体活動介入プログラムを構築することができた。以上のことから、おおむね順調に進展していると評価した。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度は、2023年度に作成した「受け皿団体での身体活動促進プログラム」に参加を促すための「他団体での簡易身体活動促進プログラム」を作成し、実践を行う。また、これらの一連の活動についてRE-AIMモデル(Reach:到達度、Efficacy:有効性、Adoption:採用度、Implementation:実施精度、Maintenance:維持度)を用いて継続的に評価を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
プログラムの開発、およびその実践において共同団体の全面的な協力により、当初予定していた消耗品や運動指導者等への謝金の支払いが不要となったため。次年度以降の他団体での実施に再して必要な謝金および消耗品等に充てる。
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