研究実績の概要 |
2023年度は,当初の計画通りにアーキテクチャの設計,個別機能のデザイン,開発環境の準備と構築を進めてきた.提案のアーキテクチャは,Logical IoT Cloud,Sensor Nodes, Actuator Nodes, Physical Spaceで構成される.Cyber Spaceのクラウド基盤Logical IoT Cloudの構成要素であるLogical Sensors, Logical Actuators, Logical Iot Groups, Connection Management, Integrated Systems Managementの各コンポーネントを設計した.実世界のPhysical Spaceとのやりとりには,通信機能とセンサデバイスがあるSensor Nodes,通信機能とアクチュエータデバイスがあるActuator Nodesを定義した.個別機能のデザインとして,Logica IoT Cloudで構成されるLogical Sensor, Logical Acutator, Logical IoT Group, Connection Management, Integrated Systems Managementの機能を定義した. 2023年度は,情報処理学会研究会の論文として,基盤において3件,アプリケーションにおいて4件の発表を行った.また,アーキテクチャの設計と個別機能のデザインについては,国際会議IEEE CloudTech'23において論文をKeynote Speechとして行なった.アプリケーションの方式については,国際会議IEEE INDIN'23で1件とIEEE/SICE SII2024で1件の論文を発表した.「開発環境の準備と構築」は,既存ハードウェアに対して開発と実行環境のソフトウェアを構成した.さらに最新のハードウェアを使った開発と実行環境のソフトウェア構成を開始している.
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今後の研究の推進方策 |
2024年度は,「開発環境の準備と構築」について,最新ハードウェアを使った機器と最新のソフトウェアによって,開発環境と実行環境を構築する予定である.また,2024年度は,Logical IoT Cloudを構成するSensor Nodes,Actuator Nodes,Communication Management, Logical Sensors, Logical Actuators, Integrated Systems Managementのソフトウェア開発とテストをする予定である.「自律移動ロボットのソフトウェア」では,アプリケーションソフトウェアから基盤ソフトウェアに対する機能要件と非機能要件を定義する.機能要件と非機能要件の条件を満たすための基盤ソフトウェアが提供されることを前提にしてアプリケーション開発とテストを行う.2024年度中には,Logical IoT Cloudと自律移動ロボットのためのソフトウェアの初期テストを開始する予定である.
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