研究課題/領域番号 |
23K11198
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研究機関 | 埼玉大学 |
研究代表者 |
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | フードタグ / デジタルファブリケーション / データ埋め込み |
研究実績の概要 |
本研究で対象とする食品は、3Dプリンターやレーザー加工などの基本的な加工方法で製造された食品である。そこで、今年度は、このような加工法に適用されるスラリー状の基本的な食品素材について調査した。特に、食品素材と加工方法の関係を探る。アボカド、パスタ、チーズ、マッシュポテト、肉などの対象食品と加工法を組み合わせて実験した。その結果、10Pasから100Pas程度の中粘度の食品は3Dプリンターで造形できることがわかった。高粘度(1,000Pas以上)の食品は、レーザー切断によってタグを埋め込むことができた。さらに、私は今年度、食品タグを用途別に使いたいというユーザーの要望を理解するためのワークショップを実施した。例えば、病院内で使用する場合は、患者情報など多くのデータを保存する必要があり、オートメーションでは、食品の指示を保存する必要がある。クローズドなワークショップに参加した50人の参加者のうち、ほとんどのユーザーは、食品タグに食品の原材料、賞味期限、詳細な情報が含まれていると考えている。そのため、データ数(食札に記載する文字数)、食材、製作方法が対応するワークフローとなる。また、次年度のユーザー実験のために、製作環境も整えた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究の進展状況は、研究計画書の要に達している。この研究の進展を妨げる問題は特にない。
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今後の研究の推進方策 |
今後の研究の推進方は、バーコード、ドットマーカー、QRコードなど、食品に付けるタグの種類を評価する実験を何度か行い、ワークショップでユーザーの要望に合った新しいタグを提案する予定だ。それぞれのマーカーには異なる利点があり、異なる種類の食品素材に適用できると予想した。まずは、レーザー加工によるタグの評価を行います。さらに、食品の変形に強い食品タグを検討する。計画が順調に進めば、各食品タグと人間の知覚との関係を評価する予定である。特に、各食品タグがどのように利用者に通知できるかを学んだ。本研究の成果をまとめ、研究論文に投稿する予定である。
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