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2023 年度 実施状況報告書

逆ベイズ推論を用いた創造的知能システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 23K11285
研究機関神戸大学

研究代表者

谷 伊織  神戸大学, DX・情報統括本部, 助教 (70751379)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
キーワード逆Bayes推論 / 創造性 / 天然知能
研究実績の概要

本研究課題は,近年提唱された逆Bayes推論に着目し,これらを用いた新しい知能モデルを提案することを主たる目的としている.逆Bayes推論は従来的なBayes推論の逆操作として定義され,Bayes推論が実際の事象に対応して仮説の可能性を書き換えるのに対して,逆Bayes推論は仮説の中身そのものを経験的確率によって置き換える.したがって,両者はことなるタイムスケールを持ち,Bayes推論が確率空間を収縮させるのに対して,逆Bayes推論は確率空間を弛緩させ,システムにおいてより適応的な振る舞いを実現させることが報告されている.
本研究ではまず,非常にシンプルな一次元セル・オートマトンに対して逆Bayes推論に基づくフィードバックを実装することができないかを検討した.結果的に,このようなフィードバックの実装は困難であったが,研究過程で興味深い結果が得られたので,これらについては2023年に開催された国内学会において発表されている.
次年度以降はいわゆるベイジアンネットワークにおいて,逆Bayes推論にもとづくフィードバックを実装するため,アルゴリズムの検討や具体的な課題設定・評価方法の検討を行い,モデル化を行っていく予定である.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

初年度に計画していた,セル・オートマトンへの実装が検討の結果困難であったため,当初の予定よりも研究の進捗が遅れているが,これによる予期せぬ発見等もあったため,これらの検討を優先することとした.
次年度以降においては,当初の計画を中心的に進める予定である.

今後の研究の推進方策

初年度の研究は,検討の中で予想外の結果が得られたため,そちらの検証に時間をかけたが,今後は当初の計画通りに国内の研究協力者らと協同して研究を実施していく予定である.

次年度使用額が生じた理由

研究の進捗状況を鑑みて,国際会議等への参加を見合わせたことなどによる.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 状態を忘れるセル・オートマトン - 忘却による臨界現象 -2023

    • 著者名/発表者名
      谷 伊織
    • 学会等名
      共創学会 第七回年次大会

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公開日: 2024-12-25  

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