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2023 年度 実施状況報告書

イネの根へのCs吸収経路の全容解明

研究課題

研究課題/領域番号 23K11423
研究機関秋田県立大学

研究代表者

頼 泰樹  秋田県立大学, 生物資源科学部, 准教授 (30503099)

研究分担者 古川 純  筑波大学, 生命環境系, 准教授 (40451687)
永澤 奈美子 (佐藤奈美子)  秋田県立大学, 生物資源科学部, 准教授 (00535289)
永澤 信洋  秋田県立大学, 生物資源科学部, 准教授 (90599268)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
キーワードセシウム / OsHAK1 / CNGC / K輸送体 / 変異体
研究実績の概要

本研究がターゲットしているイネのCNGC遺伝子はこれまでゲノム上に16個見つかっている。T-DNAによるノックアウト系統が10個について存在しており、それらの変異体系統を入手して種子増殖を行った。
Csを主に吸収するOsHAK1を欠失した変異体は根へのCs吸収量は激減する。OsHAK1は高親和性のため、水耕液のK濃度を高めていくとその発現は低下し、同時にKとCsとの吸収競合が起きるため、野生型でもCs吸収量はK濃度の上昇に伴い低下する。これまでの実験で水耕液のK濃度が1.5 mM以上でOsHAK1のCs取り込みはかなり抑制される。そこで高K濃度であればCNGCが根からのCs吸収の主たる入り口となる。この水耕条件でCNGC変異体の候補を選抜した。検討した系統の中で1系統は有意にCs吸収が減少しており、この品種についてポット試験により、Cs吸収の減少と体内分配を追加で調べている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

CNGC遺伝子の変異系統の種子増殖により、研究期間を通した基本的な実験材料は確保できた。
しかし続いての交配は変異体がかなりの晩生系統であり、早生系統のOsHAK変異体とは開花時期が合わず、交配系統の作出がやや遅れている。

今後の研究の推進方策

交配系統の作出のため、隔離温室に加え、ファイトトロンでの日長制御を行った栽培を実施する。開花時期を合わせて交配を行い、交配系統の作出を進める。

次年度使用額が生じた理由

予算の一部が執行できなかったため

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 突然変異によるセシウムを吸わないイネの開発2023

    • 著者名/発表者名
      頼 泰樹
    • 雑誌名

      アグリバイオ

      巻: 7(13) ページ: 56-60

URL: 

公開日: 2024-12-25  

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