研究課題/領域番号 |
23K11426
|
研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
竹中 完 近畿大学, 医学部, 講師 (50723996)
|
研究分担者 |
細野 眞 近畿大学, 医学部, 教授 (00281303)
工藤 正俊 近畿大学, 医学部, 教授 (10298953)
|
研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
|
キーワード | 放射線被ばく |
研究実績の概要 |
本研究は消化器内科領域における透視下内視鏡手技を使用される放射線被ばく線量により高被ばく手技、中等度被ばく手技、低被ばく手技とグレーディングすることを研究目的の主としている。透視下内視鏡手技は多岐に渡り、各施設で放射線の使用状況も異なるため、単施設での測定は大きなバイアスが発生するため、全国多施設での測定が必要である。本研究責任者の竹中完は全国多施設前向き放射線線量測定を行うために研究グループ(REX-GI group)を発足し、さまざまな透視下内視鏡手技の放射線被ばく線量測定を行い、グループとして国内外の学会発表、英文論文作成を行ってきた。2023年度は本研究に関連する消化器内科領域の透視下手技における被ばく防護に関する英文論文が4本(すべて査読あり、採択ジャーナル:JGH Open,Sci Rep, Br J Radiol, DEN Open)採択された。また米国消化器病週間(DDW2023)、第103回日本消化器内視鏡学会総会において上記内容を学会発表した。 本研究は胆膵疾患(膵癌・胆道癌・急性膵炎・慢性膵炎・膵嚢胞性疾患・胆石等)に対する透視下内視鏡手技における使用放射線被ばく線量測定を全国多施設で行うことが必須であるが、上述のREX-GIにて測定は終えており、一万を超えるデータを取得している。現在解析を行っているが、その中で実際に手技を行う医療従事者の放射線被ばくの現状も明らかにする必要性が浮上し、測定を検討している。測定に際しては各施設で放射線の使用方法、放射線被ばく対策方法が異なるため、研究責任者が各施設を訪問し、現状確認する必要があるがコロナ感染症による施設規制によって訪問規制がかかっていた。2024年度は各施設規制が緩和しているため早々に測定を開始できる見込みである。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2024年度に多施設医療従事者の医療被ばくを測定する予定となっており、そちらの測定が済めば予定していた透視下内視鏡手技のグレーディングが行えると計画している。
|
今後の研究の推進方策 |
2024年度に多施設医療従事者の医療被ばくを測定する予定となっており、そちらの測定が済めば予定していた透視下内視鏡手技のグレーディングを行う。
|
次年度使用額が生じた理由 |
現在解析を行っているが、その中で実際に手技を行う医療従事者の放射線被ばくの現状も明らかにする必要性が浮上し、測定を検討している。測定に際しては各施設で放射線の使用方法、放射線被ばく対策方法が異なるため、研究責任者が各施設を訪問し、現状確認する必要があるがコロナ感染症による施設規制によって訪問規制がかかっていた。2024年度は各施設規制が緩和しているため早々に測定を開始できる見込みである。
|