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2023 年度 実施状況報告書

野外ミュージアムの特質を踏まえたデータ活用フレームワークの研究

研究課題

研究課題/領域番号 23K11623
研究機関岩手県立大学

研究代表者

阿部 昭博  岩手県立大学, ソフトウェア情報学部, 教授 (70305291)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
キーワード観光情報学 / ミュージアム支援 / 利用者ニーズ / 来館者行動分析 / データマネジメント
研究実績の概要

本研究の目的は,野外ミュージアムの特質を踏まえたデータ分析手法の開発とその効果的なデータ活用フレームワークを構築することにある.具体的には,データ分析活用の標準的な活動プロセスに立脚しつつ,岩手県内の野外ミュージアムを実践フィールドとした実践・実証的研究として取り組む.2023年度は,研究代表者とこれまで見学支援システム等の共同研究・運用実績があり,設置・運営形態の異なる野外ミュージアムとして,世界遺産群(現地保存型:フィールド1),野外美術館(復元・建設型:フィールド2),民家園(収集移設型:フィールド3)の三つを対象フィールドに設定した.そのうえで,各フィールドの運営課題及びデータ活用ニーズに即してデータ分析手法及び支援ツールを開発・適用し,その効果や課題の検証を試みた.フィールド1については,他のフィールドと異なり,世界遺産の構成資産(エリア)内の周遊のみならず,エリア間の広域周遊を見据えたデータ活用が求められることから,その点を考慮した支援ツールの要件を整理・試作した.フィールド2については,データ分析を専門としない職員でも手軽に利用できるユーザインタフェースに留意し,空間的な分析を可能とする周遊状況可視化機能,来館者アンケートにおける定量データのグラフ表示機能,定性データの頻出語とその関係性を可視化するテキストマイニング機能等を有するツールを試作した.フィールド3については,周遊実績データの分析をもとに見学支援システムの周遊促進機能を一部改善した.それぞれの実践を通じて,データ活用ニーズの傾向についても把握することができた.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

岩手県内の施設運営者や行政の協力が得られたことで,当初計画に沿って,野外ミュージアムの特質を考慮したデータ分析手法及び支援ツールの開発・適用について概ね実施することができた.

今後の研究の推進方策

本年度の実施結果を踏まえ,引き続き岩手県内施設等の協力を得ながら,データ分析手法と支援ツールの拡張,改善に取り組む.

次年度使用額が生じた理由

当初想定以上に野外ミュージアム運営者側から協力を得られたことで,支出を抑えることができた.次年度における開発等の充実に充てる予定である.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2024

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 多様な来館目的に対応した野外美術館ガイドシステムの構築と活用に関する考察2024

    • 著者名/発表者名
      阿部昭博,齋藤桃子
    • 雑誌名

      日本ミュージアム・マネージメント学会研究紀要

      巻: 28 ページ: 105-112

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2024-12-25  

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