研究課題/領域番号 |
23K11775
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研究機関 | 芝浦工業大学 |
研究代表者 |
日高 杏子 芝浦工業大学, デザイン工学部, 准教授 (50801297)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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キーワード | デジタルアーカイブ / 色彩論貴重書 / 視覚文化 / メタデータ / 画像分類 / 色再現 / カラーマネジメント / メディア |
研究実績の概要 |
色彩論貴重書は、視覚文化とそれら応用分野についての貴重な文化資源であり、芸術・デザイン分野に少なからず影響を与えてきた。本研究では、これらの色彩論の貴重書や図版を高精細デジタル化する際の照明光源とカラーマネジメント基準に焦点を当てている。 デジタルアーカイブ上の色彩論貴重書の図版は、撮影時の照明環境の違いや経年による褪色から、限られた原本の正確な色再現が難しい。そこで、色彩論の貴重書デジタルアーカイブを作成し、撮影時光源とデジタル色補正時の特徴を明らかにしながら、データベースのメタデータに照明パラメータをアノテーション記載して、被写体の色再現を正確にすることを目指している。 研究方法としては、IIIF(International Image Interoperability Framework)準拠の色彩論貴重書デジタルアーカイブを構築し、異なる図書館の照明環境を比較しながら、標準光源との乖離を表記する。本研究は、IIIF画像データと照明メタデータのモデル化の技術開発に加え、ジャパンサーチと連携した公開にもつなげて文化資源デジタルアーカイブの拡充に貢献できるものである。 2023年度は、思うような研究実施が進まなかったが、これまでの国内の研究の蓄積ー「文化資源のデジタル化に関するハンドブック」(2011, 発行:東京大学情報学環・凸版印刷株式会社 共同研究プロジェクト)についての情報提供を研究協力者から受けた。このハンドブックのカラーマネジメントをさらに発展させる形を目標にしていく。 また研究実績として、口頭発表「赤をめぐる色彩文化―国際調査による比較」(2023, 日本色彩学会第54回全国大会)において、株式会社博報堂の雑誌『広告』文化特集号の連動企画として、赤色に対する文化的認識をデータ可視化した大規模国際調査プロジェクトの監修と成果を解説した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2023年10月から休職しており、研究活動が実施できていないため。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度からの復職に伴い、初年度である2023年度に予定していた研究計画を見直しつつ、今後も研究を進めていく予定である。 初年度に予定していた各研究施設における撮影環境の比較ができなかったため、研究協力者と連携をとりながら、引き続き研究を推進していく。
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次年度使用額が生じた理由 |
2023年10月から休職したため、研究計画の進捗が遅れている。
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