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2023 年度 実施状況報告書

2050年の未来予測に基づく、下肢装具規格作成のための基盤構築

研究課題

研究課題/領域番号 23K11975
研究機関国立障害者リハビリテーションセンター(研究所)

研究代表者

石渡 利奈  国立障害者リハビリテーションセンター(研究所), 研究所 福祉機器開発部, 研究室長 (10415359)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
キーワード下肢装具 / 破損 / 試験評価 / 高齢者 / 義肢装具
研究実績の概要

本研究では、Ⅰ若年現役世代、Ⅱ元気高齢者、Ⅲ要介護高齢者の各特性に基づく試験規格を作成することを最終目的とし、①心身機能や活動度に着目して、世代別のユーザー群モデルを構築する。このモデルに基づき、破損事例データを収集し、②ユーザーの年齢層と活動度・体重・使用期間等との関係を分析した破損事例マップを作成する。さらに、本マップを基に、③各群の特性を踏まえた試験評価・基準案を作成し、下肢装具の強度・耐久性試験を行って、群別の試験評価方法を提案する。今年度は、①のユーザー群モデルの構築に関し、ユーザーの原因疾患と短下肢装具の種類について文献調査を行い、疾患、装具の使用目的、障害、装具の種類の関係等を示したマップを作成した。また、関連学会やシンポジウム、研究会への参加、下肢装具ユーザーや医療専門職との意見交換により、下肢装具やユーザーに関する情報を収集した。さらに、②の破損事例マップの作成について、先行研究にて開発した破損データ収集システムを用い、全国の義肢装具製作所および地域の理学療法士の協力を得て、短下肢装具の破損事例を収集した。収集した短下肢装具の破損事例については、当該事例と、これまでに収集した事例を合わせ、代表的な短下肢装具として、プラスチック製短下肢装具と両側支柱付き金属製短下肢装具を抽出した。これらの短下肢装具について、種類別に、使用期間、ユーザーの体重や年齢、活動度などから分析し、破損事例マップを作成した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当該年度は、上記の①、②を進める計画であった。
①については、世代別の調査をするにあたり、疾患と装具の関係を分析する必要があると考え、当初2年次に予定していた文献調査や学会での情報収集を先に進めた。②については、計画通り、破損事例収集を実施し、年齢を踏まえたマップを作成することができた。

今後の研究の推進方策

次年度は、①について、下肢装具ユーザーに関する心身機能データを抽出し、世代別のユーザーモデル群を構築する。また、②について、破損事例の活動度と年齢を分析し、各群の破損事例マップを作成する。さらに、③について、ユーザー群別の試験評価案を作成する。

次年度使用額が生じた理由

既存のパソコンを活用することとし、ノートパソコンの購入を見合わせたことなどにより、残額が生じた。次年度は、研究会出張の旅費やデータ分析の謝金などを支出予定。

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公開日: 2024-12-25  

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