研究課題/領域番号 |
23K12201
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研究機関 | 拓殖大学 |
研究代表者 |
佐藤 明彦 拓殖大学, 国際学部, 教授 (20328016)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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キーワード | 英語教育 / 留学生教育 / 音素認識 / 音韻論 / 音声学 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、外国人留学生および日本人学習者の英語音素認識について考察し、英語指導者が活用できる指導書を作成して公表することである。英語学習者の聴く・話す能力を向上させる音声指導においては、最小の音の単位である音素の認識が重要となる。これは英語の音を正しく聴き取るため、また、発音時に音を正確に再生するプロセスに不可欠だからである。以上のような見解からスタートした研究であり、多角的に考察を進めている。2023年度における研究実績については、以下の事項が挙げられる。(1) 文献およびインタビューにより、外国人留学生の出身国の言語音素を特定し、英語音素との対照をおこなった。これにより各国別に存在する音素の特定につながった。(2) 2023年7月に152人の大学生を対象にミニマルペアを用いた音素認識テストを実施した。このテストは同等のプラットフォームを使用して他の音素認識の傾向も検証可能である。(3) 「Effect of Phonetic Symbols on Japanese Learners’ Recognition of English Vowels」を『JALS 5』より発表した。この論文で提示した研究手法は本研究に活用される。(4) 他大学の研究者とのミーティングにより、本研究の方向性を確認した。これにより本研究の実施計画を調整することができた。今後、2023年度の実績を明文化しながら本研究を進める予定である。特に、外国人留学生の音素認識に重きを置き、異なる言語背景を持つ学習者の音素認識を解明し、より効果的な指導手法について考察する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
進捗状況を概観すると大きな研究の遅れなどは認められない。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度は、計画に沿って研究を進める。また、これまでの研究内容についてホームページ等での提示を計画している。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究の進展に伴い、当初予期していなかった見解が得られ、伴い研究計画の修正が必要となった。
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