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2023 年度 実施状況報告書

中小企業の国際競争力向上:海外M&Aのマネジメントと国内事業との相乗効果創出

研究課題

研究課題/領域番号 23K12530
研究機関法政大学

研究代表者

丹下 英明  法政大学, イノベーション・マネジメント研究科, 教授 (40809191)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
キーワード中小企業 / 海外M&A / マネジメント / グリーンフィールド投資
研究実績の概要

本研究の目的は、中小企業が海外M&Aをどのようにマネジメントしているのか、特に、一から新たに海外現地法人を設立する「グリーンフィールド投資」と比較することで、中小企業による海外展開マネジメントの理論化を図ることである。こうした目的を踏まえて、2023年度は、以下のような活動を実施した。
(1)先行研究のレビューを目的として、文献・資料の収集を行った。中小企業の海外M&Aに関する文献が少ないことから、大企業を主な研究対象とした海外M&A全般に関する文献や中小企業の国内M&Aに関する文献についても収集を行った。
(2)海外M&Aを実施した中小企業を中心に、国内外で5件のインタビューを実施した。また、インタビュー成果をもとに、論文「中小企業の海外M&Aマネジメント」を執筆した。
(3)M&A支援機関の協力を得ることができたため、2024年度に実施予定であったM&A実施企業に対するアンケート調査を前倒しで実施した。
以上の活動を通じて、中小企業の海外M&Aについては体系的な研究が見当たらないことや、中小企業における海外M&Aマネジメントの事例収集を行うことができた。また、中小企業のM&Aに関するデータを収集することができた。
2024年度以降は、(2)で示した論文を収録した書籍を発行するとともに、(3)によるアンケート結果を集計・分析することとしたい。また、引き続き、海外M&Aを実施した中小企業を中心にインタビュー調査を実施することで、研究対象事例の積み上げを行いたい。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

インタビュー調査については、当初計画数に満たなかったものの、2024年度に実施を予定していたアンケート調査については、M&A支援機関の協力が得られたため、前倒しで行うことができた。
以上を踏まえて、上記区分のように判断した。

今後の研究の推進方策

2024年度以降は、引き続き、海外M&Aを実施した中小企業を中心にインタビュー調査を実施することで、昨年度に得られた成果の精緻化を目指したい。また、昨年度実施したアンケート結果を集計・分析するとともに、昨年度執筆した論文を収録した書籍をまとめ、対外的に公表したい。

次年度使用額が生じた理由

インタビュー件数が予定に満たなかったことなどから、次年度使用額が生じた。次年度使用額については、2024年度に予定しているインタビュー調査を中心に有効に活用したい。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うちオープンアクセス 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 企業変革につながる中小企業の海外展開2023

    • 著者名/発表者名
      丹下英明
    • 雑誌名

      日本公庫つなぐ

      巻: 28 ページ: 6-7

    • オープンアクセス
  • [学会発表] 中小企業の海外M&A ~海外M&Aの選択要因と国内外拠点間での相乗効果~2023

    • 著者名/発表者名
      丹下英明
    • 学会等名
      中小企業の新たな国際化研究会
  • [学会発表] 中小企業の海外M&A ~海外M&Aの選択要因と国内外拠点間での相乗効果~2023

    • 著者名/発表者名
      丹下英明
    • 学会等名
      現代中小企業研究会

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公開日: 2024-12-25  

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