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2023 年度 実施状況報告書

ステップファミリーにおける継/養親の血縁意識

研究課題

研究課題/領域番号 23K12601
研究機関東京都立大学

研究代表者

久保原 大  東京都立大学, 人文科学研究科, 博士研究員 (80881078)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
キーワード血縁意識 / 継/養親 / ステップファミリー
研究実績の概要

本研究は、ステップファミリーの非血縁親子関係において「血縁がないこと」がもたらす問題への対応策を検討することである。そのために、まず実際にステップファミリーを形成した継/養親(400名)に対して、継/養子と「血縁がない」ことにどのような意識を持っているかを明らかにするためにアンケート調査を行った。当初の予定よりは調査の実施が遅くなったが、年度内に調査を実施し調査結果を得ることができた。アンケート調査では、自由記述ではあるが各選択肢の選択理由も求めており、どのような要因によって「血縁がない」ことに対する意識が構築されているかを分析することができると期待される。具体的には、ステップファミリーの形成がイメージされる以前からその形成過程においての「親子に血縁がある/ない」ということに対する意識の変化の有無やステップファミリー形成過程における子どもとの関係形成のためのアプローチの有無なども調査している。また、継/養子の同居していない実親との面会交流の有無やその理由についても調査しており、現在議論されているいる共同親権についても継/養親の視点から分析できると期待している。これまで継/養親の、継/養子の同居していない実親に対する意識についてはあまり研究されていないため、面会交流の実施に何らかの影響を及ぼしているかも分析できると考える。
現時点で明らかとなった興味深い結果のひとつとして、「研究活動スタート支援」で行った、ステップファミリーを経験していない人に対する「親子であることにとって血縁があることの重要性」についての回答結果よりも、ステップファミリーを経験している人のほうが「重要である」と回答する割合が高かったことである。当初はステップファミリーを経験している人のほうが、より多く「重要ではない」と回答するだろうと予測していたため、回答理由の記述から、新たな知見が獲得できると期待している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

当初の予定よりも調査の準備に時間がかかり実施が遅れてしまった。しかしながら,年度内に調査を実施し調査結果を得ることができ、大きな遅れとはなっていない。

今後の研究の推進方策

量的調査結果を統計ソフトを利用して分析し得られた知見を関連学会において報告する。また、機関誌への投稿論文も執筆する予定である。自由記述の分析も並行して進め、そこから得られた知見については次年度に関連学会において報告する。

次年度使用額が生じた理由

関連学会において報告するための旅費および文献資料の獲得のために使用。

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公開日: 2024-12-25  

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