研究課題/領域番号 |
23K12616
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研究機関 | 滋賀大学 |
研究代表者 |
堀 兼大朗 滋賀大学, データサイエンス学系, 助教 (00817398)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 発達障害 / 就職 / 進学 / 自立 / 障害者家族 |
研究実績の概要 |
本研究は、①発達障害のある大学生・社会人が、学生から労働者へと移行する過程をどのように経験するのか、②その親が、子どもの就職の成否を通じてどのような認識を抱き、子どもに対応するのかを明らかにすることを目的とする。 高等教育現場では、発達障害の診断を持つ学生が増えているが、彼らの企業就職には依然として難しさがあり、就職支援の方法も確立していない。また、正社員として就職できた後においても早期離職が危ぶまれている。一方で先行研究は、初等・中等教育における発達障害児童に着目してきたため、「学生から労働者へ」という移行過程で生じる困難には関心を向けてこなかった。そこで本研究は、発達障害者の就職活動と就職後の様子に注目したインタビュー調査を行う。具体的には、発達障害のある学生・社会人と、その親(母親)を対象とする調査を行い、親子のペアデータの構築を図る。調査フィールドは、以前からフィールドワークを行っている次の2つの団体である。1つ目は、発達障害のある子どもや成人への支援について考える市民活動団体、2つ目は、発達障害のある子どもの親の会である。これらの調査を通じて、健常者と同じ道を歩んできた経歴を持つ発達障害者固有の困難を示すとともに、これまで示されてこなかったタイプの「親からの自立」を、彼らの就職実態から描き出す。 2023年度においては、発達障害のある大学生とその親を対象にインタビュー調査を実施し、主に就職活動の困難等を聞き取ってきた。また、すでに働いている発達障害者にもインタビューを行うことができ、転職に関する聞き取りができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
既述したように、2023年度は、発達障害のある大学生とその親を対象にインタビュー調査を実施し、主に就職活動の困難等を聞き取ることができた。また、すでに働いている発達障害者にもインタビューを行うことができ、転職に関する話を聞けた。
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今後の研究の推進方策 |
前年度の対象者に、就職活動や就職後の様子について聞き取るインタビューを行う。加えて、大学生とその親を新たに募集し、前年度のように、就職活動の困難等を聞き取る。ここまでで収集したデータをまとめ、その成果を学会で報告する。
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次年度使用額が生じた理由 |
2023年度は、Zoomによるオンラインインタビューの機会が想定より多く、また1回の出張で多くの聞き取りができたため、旅費が半額となった。2024年度は学会報告も行うため、旅費が前年度よりも多くかかることが見込まれる。
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