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2023 年度 実施状況報告書

女子大学生における摂食障害発症のリスク要因の解明とピア実施者による予防的介入

研究課題

研究課題/領域番号 23K12905
研究機関京都文教大学

研究代表者

上田 紗津貴  京都文教大学, 臨床心理学部, 助教 (00908080)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
キーワード摂食症 / 摂食障害 / 予防 / 女子大学生 / ピア実施者 / トレーニング
研究実績の概要

摂食症の発症を未然に防ぐために、症状の一部やリスク要因を有する対象者に対するターゲットタイプの予防的介入が求められている。しかし、①摂食症の発症に至るリスク要因の未解明、②摂食症に対する予防的介入の実施者の不足、という2つの主な課題があり、日本において摂食症の予防的介入が社会実装されていない。海外では、摂食症予防の第一選択肢である「不協和理論に基づく介入(dissonance-based intervention: DBI)」について、ピア実施者(同世代の非専門家としての女子大学生)による実装が進められている。本研究では、日本の女子大学生を対象として、DBIの理論的背景であるモデルに基づく摂食症発症のリスク要因の解明と、ピア実施者による摂食症の予防的介入(DBI)の実施可能性と有効性の検討を行う。
本年度は、女子大学生の摂食症のリスク要因に関する調査研究を実施した。自己報告式の尺度を用いたオンライン調査を実施し、569名の女子大学生から回答を得た。調査内容は、摂食症の診断、摂食症のリスク要因、摂食症および関連する精神疾患の症状等であった。また、ピア実施者のトレーニング方法の整備とトレーニングマニュアルの作成を行った。7名のピア実施者がトレーニングを受講し、トレーニングに関するアンケートに回答した。本年度の研究によって、ピア実施者のトレーニングの実施と、トレーニングに関するアンケートの結果に基づくトレーニング方法の改善が可能となった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

女子大学生を対象としたオンライン調査と、ピア実施者のトレーニング方法の整備およびトレーニングマニュアルの作成を実施することができ、現在までの進捗状況はおおむね順調に進展しているといえる。

今後の研究の推進方策

次年度は、引き続き女子大学生を対象とした調査を実施する。また、本年度のトレーニングに関するアンケートの結果に基づき、トレーニング方法の改善を図る。そして、ピア実施者のトレーニングおよびピア実施者による摂食症の予防的介入(DBI)の予備的試験を行う。

次年度使用額が生じた理由

本年度購入を予定していた物品の一部を年度内に購入しなかったこと、オンライン調査費が想定よりも少なくなったことから、次年度使用額が生じた。次年度使用額は物品購入および学会参加等によって使用し、次年度分として請求した助成金は当初の計画通り使用する予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2024 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うちオープンアクセス 1件) 学会発表 (2件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] 女子大学生における文化適合型摂食障害予防プログラムの開発2024

    • 著者名/発表者名
      上田 紗津貴、竹森 啓子、栗林 千聡、武部 匡也、高階 光梨、豊吉 淳央、佐藤 寛
    • 雑誌名

      関西学院大学心理科学実践

      巻: 5 ページ: 5-13

    • オープンアクセス
  • [学会発表] 思春期・青年期女性における摂食障害の予防(大会企画シンポジウム「食の行動科学:風味選好から摂食障害まで」)2023

    • 著者名/発表者名
      上田 紗津貴
    • 学会等名
      日本行動科学学会2023年度大会(第31回大会)
    • 招待講演
  • [学会発表] 女子大学生における摂食障害の予防的介入2023

    • 著者名/発表者名
      上田 紗津貴
    • 学会等名
      日本心理学会第87回大会

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公開日: 2024-12-25  

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