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2024 年度 実施状況報告書

Demographi parity制約下における公平な回帰問題におけるMinimax最適性の解明

研究課題

研究課題/領域番号 23K13011
研究機関筑波大学

研究代表者

福地 一斗  筑波大学, システム情報系, 助教 (30838090)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
キーワード公平性 / ミニマックス最適性 / Demographic parity / 転移学習 / 共変量シフト
研究実績の概要

今年度の成果として,最適で公平なアルゴリズムの解析において得られた知見を有用して,転移学習の理論解析の結果がNeurIPS 2024のワークショップであるM3Lに採択された.転移学習とは,予測を行うデータが従う分布(ターゲット分布)とは異なる分布(ソース分布)から得られるサンプルを活用して予測性能の向上を目指す問題である.公平性も転移学習もデータが実際に予測したい状況から歪みが生じていると言う意味で似た構造を持っている.転移学習の理論解析では,Kpotufe et al. (2021)の研究から始まったいくつかの研究によってソースサンプルサイズ一致性という観点から転移学習の成功を理論的に示すことが可能となった.この論文ではそれらの結果では対処できなかったターゲット分布の台がソース分布の台に含まれない状況においても,ソースサンプルサイズ一致性を達成できる学習アルゴリズムの開発とその理論的解析に成功した.この成果は,画像分類におけるソース分布とターゲット分布でスタイルが異なる画像が含まれる状況など,現実世界で頻繁に生じる問題に対応するものであり,より実践的な転移学習アルゴリズムの理論的保証ができた.

現在までの達成度
現在までの達成度

1: 当初の計画以上に進展している

理由

今年度はデータ生成分布のモデルにおいて,独立変数と従属変数間の関係が非線形であったり,センシティブ属性と従属変数間の関係が複雑である場合における最適な公平性を保証したアルゴリズムの構築をそれぞれ行う予定であった.今年度の研究によって独立変数と従属変数間の関係が非線形であり,センシティブ属性と従属変数間の関係が複雑である状況も取り扱える理論の構築に成功した.現在この成果に関する論文の執筆・投稿中である.

当初の最終目標はある程度達成されており,当初計画以上の進展していると言える.

今後の研究の推進方策

来年度は今年度解析した結果の採択を目指す.その他には,アルゴリズム自身がバイアスを発生させる現象の解析はできていない.この現象の詳細な解析も含めて進めていきたいと考えている.また,Demographic parity以外の公平性制約にも取り組んで行きたいと考えている.

次年度使用額が生じた理由

今年度は参加計画していた国内会議の場所や円の為替の状況によって上記の分次年度使用額が生じた.来年度開催の国際会議への論文の採択状況を鑑みると,来年度は今年度よりも旅費が必要である可能性が高く,そちらに使用する予定である.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2024

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Harnessing the Power of Vicinity-Informed Analysis for Classification under Covariate Shift2024

    • 著者名/発表者名
      Mitsuhiro Fujikawa, Youhei Akimoto, Jun Sakuma, and Kazuto Fukuchi
    • 雑誌名

      Mathematics of Modern Machine Learning (M3L) (at The Thirty-Eighth Annual Conference on Neural Information Processing Systems (NeurIPS 2024))

      巻: - ページ: 1-6

    • 査読あり / オープンアクセス

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公開日: 2025-12-26  

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