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2023 年度 実施状況報告書

DNNによる危険性予測に基づく遠隔操縦油圧ショベルの事故防止システム

研究課題

研究課題/領域番号 23K13302
研究機関大分工業高等専門学校

研究代表者

重松 康祐  大分工業高等専門学校, 情報工学科, 講師 (90962978)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
キーワード転倒予測 / 転倒防止 / ディープラーニング / 油圧ショベル / CNN / DNN
研究実績の概要

本研究課題では、DNN(Deep Neural Network)を用いて各種危険性を瞬時に予測し、事故の危険がある場合には、自動的に動作を停止、または回避する事故防止システムの実現を目指している。2023年度の研究内容は以下の通りである。
DNNを用いて油圧ショベルの現在から1秒後までの最大傾斜角を高速に予測するシステムを構築した。このシステムは、複雑な物理モデルの解析を必要とせず、センサーデータと将来の機体傾斜角の関係を直接学習して予測を行う。具体的には、3次元点群を鳥観図に変換し、CNN(Convolutional Neural Network)に入力することで、高速な予測が可能となった。シミュレーションによる検証では、予測誤差は0.056rad、予測時間は約2.79msであった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初予定していたシミュレーション環境の構築と、機体挙動を予測するDNNモデルの提案が順調に進展しているため、おおむね順調に進展していると判断した。

今後の研究の推進方策

予測精度の向上のため、現在のCNNモデルに加え、LSTMなどの時系列ネットワークの適用を検討する。これにより、時間的な依存関係を考慮したより精度の高い予測が可能になると期待される。また、シミュレーション環境を活用して自動的に地形を生成し、シミュレーションを行うことで、多様な環境下でのデータを自動的に収集することも検討する。このアプローチにより、様々な作業環境に対応した予測モデルの構築が可能となる。さらに、転倒予測モデルの推論結果に基づき事故を防ぐシステムの検討を進める予定である。

次年度使用額が生じた理由

当初予定していた打ち合わせを都合により延期としたため。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2024 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 点群鳥観図を用いたDNN による油圧ショベル走行時の転倒予測2024

    • 著者名/発表者名
      岩本 拓己、重松 康祐
    • 雑誌名

      AI・データサイエンス論文集

      巻: 5 ページ: 253~259

    • DOI

      10.11532/jsceiii.5.1_253

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 3次元点群を用いたCNNによる建機の姿勢予測の提案2023

    • 著者名/発表者名
      岩本 拓己, 重松 康祐
    • 学会等名
      第31回電子情報通信学会九州支部 学生講演会

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公開日: 2024-12-25  

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