研究課題
2023年度の研究は順調に進んだ。地上実験と数値シミュレーションの両方が順調に進んだ、研究論文を発表することができた。(1)消滅限界の研究:2022年度に実施した実験結果と予備的なシミュレーション試験に基づき、2023 年度に灯芯火炎の数値モデルを構築し、検証を行った。基準燃料であるエタノールについて、Wick-LOCと消炎挙動を数値的に再現した。エタノール火炎のWick-LOCは、先端火炎の伝播速度と局部の流速のバランスによって制御される、ある当量比におけるエタノール-O2-N2混合気の層流燃焼速度によって制御されることがわかった。この結果は、wick-LOCが液体燃料燃焼の速度論理的パラメーターを検証するためのベンチマーク試験法となることが期待される。この結果は、権威ある学術誌『Combustion and Flame』に掲載された。(2)発火限界の研究:数値シミュレーションでは、微小重力実験結果と合わせて電線の過電流着火挙動を数値的に研究した。数値シミュレーションにより、自然発火と芯線補助発火の2つの興味深い発火モードが見出され、説明された。この2つの着火モードは、熱分解ガスの混合と局部熱平衡の競合によって制御されており、低電流下で電線が発火し、より大きな火災を引き起こすことができる理由を説明している。この結果は、つくばで開催された火災安全科学国際シンポジウムおよび高雄で開催されたASPACCで発表された。論文は『Fire Safety Journal』に掲載された。また、赤平落下塔では、閉鎖管内での微小重力発火に関するいくつかの試行実験が行われており、その結果は現在解析中で、科学雑誌に投稿される予定である。
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すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (5件) (うち国際共著 2件、 査読あり 5件) 学会発表 (9件) (うち国際学会 3件)
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