本研究は研究代表者の国外異動に伴って一時的に中断したため、実施期間は約3ヶ月間程度に留まっている。実施期間中には、本研究に不可欠な蛍光測定装置の基礎設計と、共同研究を行うチェコ・Centre Algatechやスペイン・Valladolid大学との協議を進めた。 装置設計では、近年開発されたオープンソースの藻類蛍光測定装置の設計を入手し、これをもとに本研究の趣旨に沿った改良を進めた。具体的には、蛍光装置を小型IoT機器であるRaspberryPiと連携させ、培養容器サイズに関わらず全自動で試料採取と測定を行い、Google Spreadsheetにオンラインでデータを記録する仕組みを作成し、これを完成させた。再開後には本研究の要となる多波長励起機構の組み込みや、試料測定プロトコルの改良を行っていく。 共同研究機関との連携においては、ヨーロッパでの研究集会に合わせて両機関を訪問することができ、装置を確認しながら実施内容のすり合わせを行うことができた。
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