研究課題/領域番号 |
23K14642
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
岡田 隆平 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 助教 (60806454)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 光免疫療法 / 近赤外光線免疫療法 / 抗体薬物複合体 / がん幹細胞 |
研究実績の概要 |
がんに対する近赤外光線免疫療法(光免疫療法)はがん細胞を特異的に破壊できる方法として開発された。本治療法では破壊したい細胞の表面に結合する抗体に光感受性物質であるIR700を結合させた抗体-光感受性物質複合体(APC)を用いる。APCは経静脈的に患者に投与され、翌日に励起光を照射することにより治療する。励起されたAPCは結合している細胞の細胞膜を特異的に破壊する。2021年からは抗EGFR抗体であるセツキシマブを用いた近赤外光線免疫療法が保険診療として手術不能な局所進行または局所再発の頭頸部癌に対して実施可能になった。今まで治療法のなかった患者に対しても施行され、一定の効果をおさめている。現在はEGFRを標的とした治療のみが承認されているが、近赤外光線免疫療法は適切な抗体を用いることができれば、どのような細胞でも破壊できる。 一方で、抗がん剤治療や放射線治療に対して治療が効きづらい細胞として、がん幹細胞というものがある。本研究はがん幹細胞を標的として、腫瘍内からそれのみを取り除く新しい治療法を開発することを目指している。がん幹細胞が発現している分子に対するモノクローナル抗体にIR700を結合させ新規APCを作成し、培養細胞や実験動物を使用して治療効果のついて評価を行う。本治療法が将来的に臨床応用されれば、今まで抗がん剤や放射線治療に効きづらかった患者さんに対しても良い治療となる可能性がある。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
培養細胞を用いたin vitroの実験はほぼ終了している。現在マウスモデルの実験系の条件設定を行なっている。
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今後の研究の推進方策 |
マウスモデルを用いて本治療法の有効性を評価していく。また、マウスモデルを用いて治療後の組織の変化の評価も行う予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
マウスモデルを用いた実験が翌年に繰り越されたために当該年度の研究費を次年度に持ち越した。
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