研究課題/領域番号 |
23K14717
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研究機関 | 大阪公立大学 |
研究代表者 |
井戸 健太郎 大阪公立大学, 大学院医学研究科, 病院講師 (60897734)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 同種造血幹細胞移植 / 急性移植片対宿主病 / バイオマーカー |
研究実績の概要 |
ラテックス免疫比濁法による可溶性インターロイキン-2 レセプター試薬のバイオマーカーとしての良好な基本性能と適切な基準範囲を確認し、現在学術論文として投稿中である。この試薬を使用して、同種造血幹細胞移植患者 380 例を対象に、移植直前、移植後 1、3、5、7、14、28、60 日目の 1 例あたり各 8 時点の血清検体で可溶性インターロイキン-2 レセプターの測定が完了している。現在、患者臨床情報の整理作業中であり、今後は統計解析の上、急性移植片対宿主病の発症との関連を検証し、得られた研究成果を学術論文として報告する予定である。また、同種造血幹細胞移植患者 199 例において移植後 14 日目と急性移植片対宿主病の発症時の保存検体の全血清と血清中エクソソームから別々にマイクロRNAを抽出し、全検体で 2565 種類のマイクロRNAの測定が完了している。現在解析中であるが、重症消化管急性移植片対宿主病の診断および重症皮膚単独急性移植片対宿主病の診断に対するバイオマーカーとして有用性を示唆するデータが得られており、その研究成果の一部を特許出願中である。今後はこの結果の検証を進め、学術論文として報告する予定である。さらに、移植後シクロホスファミドを使用したHLA半合致同種造血幹細胞移植を受けた患者において、バイオマーカーである患者HLA-B Leader PeptideがMethionineである場合、重症急性移植片対宿主病の累積発症率の増加と関連があることを見出し、学術論文として報告した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
バイオマーカーのデータ取得が順調に進行したため、研究の進捗としては順調と考える。
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今後の研究の推進方策 |
バイオマーカーデータの統計解析を行い、得られた研究成果を学術論文として報告する予定である。新型コロナウイルスの感染対策緩和に伴い、順調な研究進捗が期待される。
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次年度使用額が生じた理由 |
本年度は、学術集会や会議のオンライン開催の普及によって予定していたよりも旅費を節約することができたため、次年度使用額が生じた。次年度には、本研究成果の一部を論文化することを目指しており、英文校正費や論文掲載費などに使用する見込みである。
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