研究課題/領域番号 |
23K14740
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
齋藤 太郎 札幌医科大学, 医学部, 助教 (60718063)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 多発性硬化症 / エクソソーム |
研究実績の概要 |
多発性硬化症の患者から採取した脳脊髄液(CSF)からエクソソーム(EV)を分離し、そのタンパク質組成を質量分析で同定・定量した。質量分析の解析にて、MSの患者から分離されたEVは、B細胞やT細胞に関連するタンパク質の増加が見られ、また、神経細胞関連タンパク質や一次繊毛関連タンパク質が予後不良の症例で有意に増加していることが確認された。これらのEVはMSの予後バイオマーカーとして有用である可能性が考えられた。 今後は、これらのタンパク質に関してMSとの関連性や機能などを詳しく解析していく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
概ね研究計画通りに進行中である。
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今後の研究の推進方策 |
大きな方向性は変わらず、計画書の通り、研究を推進していく。 当初解析予定だった分子以外にも着目し、同様な手法で解析を進めていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
次年度使用額が生じた理由としては、当初参加予定であった学会への参加を中止したことで旅費が不要となったことと、予想よりも必要物品に掛かる費用が抑えられたためである。 使用計画としては、解析予定の分子が増える予定であり、これらの研究に必要な物品の購入費に使用する計画である。
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