研究課題/領域番号 |
23K14742
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研究機関 | 大阪公立大学 |
研究代表者 |
福本 一夫 大阪公立大学, 大学院医学研究科, 講師 (20897392)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 早期血管障害 / microRNA |
研究実績の概要 |
新規治療導入および寛解維持治療中の全身性自己免疫疾患患者、および対照となる非全身性自己免疫疾患患者において、早期血管障害である血管内皮機能障害を、血管内皮依存性血管拡張反応(flow-mediated dilatation、FMD)と反応性充血指数(reactive hyperemia index、RHI)を用いて評価する。また、関連する血中microRNA(miR)の発現の差異を明らかにするため、末梢血採取を行い、保存する。 2023年度、対照となる非全身性自己免疫疾患患者の血管内皮機能評価や血清保存は概ね予定通り実施できているが、新規治療導入および寛解維持治療中の全身性自己免疫疾患患者の血管内皮機能評価や血清保存の実施症例数がやや遅れている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
血管内皮機能の測定を実施する機器の調整に伴い、新規治療導入および寛解維持治療中の全身性自己免疫疾患患者の血管内皮機能評価や血清保存の実施症例数がやや遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
新規治療導入および寛解維持治療中の全身性自己免疫疾患患者において、FMDとRHIで評価した血管内皮機能の評価および、miR解析のための血清保存の実施症例数を増やす。 非全身性自己免疫疾患患者と横断的に比較検討し、全身性自己免疫疾患患者において、古典的リスク因子とは独立した早期血管障害を来す患者背景を明らかにし、関連する血microRNA(miR)の発現の差異を検討する。また、FMDとRHIで評価した早期血管障害と血中miRの発現を経時的に評価し、治療前後および寛解維持治療において、FMDとRHIで評価した血管内皮機能障害の推移、血管制御因子に関連する血中miRを検討する。
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次年度使用額が生じた理由 |
血管内皮機能を測定や血清保存の実施症例数がやや遅れており、血清miRの解析も予定よりも遅れているため。
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