今後の研究の推進方策 |
B細胞が免疫性神経疾患の病態を保護する機序としては、現時点でも二次リンパ組織におけるT細胞や樹状細胞、または炎症組織(中枢神経)におけるミクログリア、アストロサイトを細胞間接触により直接抑制する仮説を想定している。分取したB細胞と同個体の各細胞との共培養を行う予定である。具体的には、Carboxyfluorescein diacetate Succinimidyl Ester(CFSE)を用いた標的細胞の細胞分裂、viability dyeおよびAnnexin Ⅴを用いた細胞死の評価、Cytometric Beads Array法による培養上清の炎症性サイトカイン(インターフェロンγ, Tumor Necrosis Factor α, IL-1β, IL-6, IL-12, IL-17A, IL-23, IL-33)定量などを行う予定である。 また、NMOSDに限らず広く神経疾患における免疫細胞の役割を想定して、マウスの一次神経細胞培養を用いて、B細胞と神経細胞との相互作用を解明する方針である。
|