研究課題
課題の作成: 記憶課題はpsychopyを用いて作成し、課題はPC画面に表示して提示する。位置記憶課題、情動記憶課題を作成し、提示可能な状態としている。また、課題施行時にトリガーが脳波計に入力されるシステムも開発し、動作を確認している。 東京医科歯科大学病院脳神経外科において、てんかんの術前評価としてsEEG埋め込み手術を受けた患者を対象として既にデータの収集を開始している。当院では、sEEG埋め込み手術は月に1名程度行われ、埋め込み手術後2-3週程度sEEGを用いて脳波計測をしている。この期間に課題試行を行うことができる。課題施行中も脳波計測を行うためてんかんの術前評価を阻害することはない。sEEGはほぼ全例で両側海馬に挿入されるため、海馬情報を中心に解析する当研究ではほぼ全例を研究対象とすることができる。得られた脳波データは電極情報と共にデータベース化し、整理している得られた脳波情報は、pythonベースの波形解析モジュールであるMNE (https://mne.tools/) により、周波数解析、SWR解析、phase-amplitude coupling解析を行う。リップル波は得られた脳波情報に80-200Hzの帯域でヒルベルト変換を行いenvelopeを算出する。この解析を行うためMNEの使用に習熟を要している。また、他の研究者より様々なアドバイスを受けて解析方法の開発を行っている。
2: おおむね順調に進展している
目標とした症例数が集まっているため
さらに症例を蓄積し、解析を行なっていく。
症例蓄積を進めているが、意外にコストがかからず集積できているため。しかし、今後は使用額が増えると予想される。
すべて 2023
すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件)
Epilepsy & Behavior
巻: 147 ページ: 109442
10.1016/j.yebeh.2023.109442