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2023 年度 実施状況報告書

児童思春期の神経性やせ症を対象とした日本版マルチファミリーセラピーの開発

研究課題

研究課題/領域番号 23K14796
研究機関信州大学

研究代表者

公家 里依  信州大学, 学術研究院医学系(医学部附属病院), 講師 (50649720)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2028-03-31
キーワード神経性やせ症 / 家族療法
研究実績の概要

児童思春期の神経性やせ症(Anorexia nervosa; AN)の治療の第一選択は、外来で行うANに焦点を当てた家族療法(AN-focused family therapy; FT-AN)とされている。近年、FT-ANを強化し、集中的に治療を行う、複数のAN患者とその家族が参加するマルチファミリーセラピー(Multi-family therapy for AN; MFT-AN)の有効性も欧米において検証されるようになってきている。本研究は、日本の児童思春期ANを対象としたMFT-AN治療マニュアルの開発、実施可能性を検討することを目的とする。
2023年度は、研究計画1「MFT-ANを日本で行うためには、欧米で行われているMFT-ANのどの点の修正が必要であるか」について、欧米での先行研究をふまえ、欧米と日本の家族関係や育児のあり方の差異、治療環境の差異等を文献的に検討し、日本版MFT-ANの治療内容、治療の頻度、回数、期間、一度に参加する患者家族の人数、治療者の人数等について検討し、日本版MFT-AN治療マニュアルを作成した。また、MFT-ANを行う際に治療者は多職種で複数名必要であることがこれまでに報告されており、申請者と合わせて8名が学術集会やワークショップなどに参加し、MFT-ANを行うために必要な基礎知識、技術を身につけるための研修を受けた。
次に研究計画2「作成した日本版MFT-AN治療マニュアルは実施可能であるか」について、申請者が所属する信州大学医学部附属病院で、作成した日本版MFT-AN治療マニュアルが児童思春期AN患者とその家族に受け入れられやすく、実施可能であるかを検証する研究計画を立てた。現在、倫理委員会の承認を得て、症例登録を行っている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初の計画通り、2023年度は日本版MFT-AN治療マニュアルを作成した。2024年度は作成した日本版MFT-AN治療マニュアルの実施可能性について検討する研究を進める予定であり、現在倫理委員会の承認を得て、症例登録を開始している。

今後の研究の推進方策

日本版MFT-AN治療マニュアルの実施可能性を検討する研究の症例登録、データ蓄積をする。

次年度使用額が生じた理由

研究環境整備を行う予定で業者に依頼していたが、2023年度内での対応が難しいとのことで、次年度にあらためて依頼して行うこととした。

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公開日: 2024-12-25  

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