研究課題/領域番号 |
23K14846
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研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
太地 良佑 奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (60773265)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | TACE / イメージング質量分析 / レンバチニブ |
研究実績の概要 |
現在、レンバチニブ併用肝動脈化学塞栓術(LEN-TACE)、TACEのみ群、LENのみ群、コントロール群に分けて実験を進め組織を採集している。 ・Lip-TACEの組織片を採取し、Imaging Mass Spectrometry(IMS)により、ATPやGDP、グルタチオンの画像化に成功している。 ・また、IMSのパイロット実験ではTACEで用いるエピルビシンは感度の問題で画像化が難しいことが明らかになった。 ・さらにLEN経口投与のみの群において腫瘍血管正常化を観察している。CD34のみ陽性を示す血管内皮細胞は異常な腫瘍血管とし、CD34/αSMAがともに陽性を示す血管内皮細胞を正常化した腫瘍血管と定義した際にLEN投与量、投与期間と相関して腫瘍血管正常化を来たすことが明らかとなった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
TACE後組織標本を作製する際、組織片からLipが流出するケースが判明し、標本作成に難渋している
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今後の研究の推進方策 |
今後はレンバチニブの代謝物の分布を画像化していく。ほかの対象物としてリピオドールの分布や網羅的タンパク質解析を行っていく予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究計画が遅れており、実験に必要なのラット、薬剤であるレンバチニブの購入を中心として次年度も予算が必要である。
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