研究課題/領域番号 |
23K14858
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
前田 千秋 東北大学, 大学病院, 特任助手 (70929207)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 視覚訓練 / 感情誘導 / 画像診断 |
研究実績の概要 |
本研究は,放射線科医の画像診断における知覚エラーの改善を目指し,視覚訓練と感情誘導の二つの側面から改善方法を開発する. (1)放射線科医の実臨床に有用な視覚訓練方法の開発:先行研究から有効性が期待されるX線写真の訓練を若手医師に実践する.さらに,断層画像の異常検出における訓練の有用性を検証する. (2)放射線科医の視覚における感情の影響の解明と有用な感情誘導法の開発:感覚刺激の呈示による感情誘導の前後で,視覚課題成績の変化を調べ,「不快感情の減少により成績が向上する」という仮説を検証する.感情の測定は質問紙の他,顔面筋の筋電,心拍数や微量の汗の変化等の生理的指標も用いる. 2023年度は,(1)の視覚訓練実験実施前の準備とし,先行研究を参考に,訓練に使用するマンモグラフィや胸部単純写真の選定や具体的な訓練方法の検討を行った.断層画像の異常検出訓練については,対象とする画像の種類や撮像部位について検討した.また(2)の感情誘導実験に関して,実験中に用いる感情誘導方法の候補とし,先行研究で広く使用されている画像刺激であるInternational Affective Picture Systemの収集や音刺激の作成を行った.さらに,感情状態の主観的評価に有用な質問紙の選定を行い,The Self-Assessment Manikinを使用する方針とした.感情変化の生理的指標の記録方法としては,快・不快感情の評価に有用と考えられる眼輪筋の驚愕反射における筋電図測定に着眼し,筋電図測定の練習やデータの解析方法の検討を行った.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究者本人の産休育休取得により、年度内の長期間にわたり研究遂行困難であったため。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度に引き続き実験準備を行い,予備実験を実施する.実験参加可能な放射線科医の数に限りがあるため,予備実験段階では病院外に向けた被験者募集も行う.
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次年度使用額が生じた理由 |
2023年度は研究代表者の産休育休取得のため研究遂行が大幅に遅れた.予定していた実験は2024年度に行う予定であり,2023年度請求分と併せて使用する.
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