研究課題/領域番号 |
23K14864
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研究機関 | 滋賀医科大学 |
研究代表者 |
仲川 宏昭 滋賀医科大学, 医学部, 助教 (70799478)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 4DCT / 呼吸ダイナミック / 呼吸動態 / 間質性肺炎 |
研究実績の概要 |
登録目標症例170例のうち、120例を登録した。うち77症例において、静的HRCT画像における定量的画像解析(線維化病変や気腫性病変の定量評価)と4次元呼吸ダイナミックCT画像の定量解析(肺尖部や横隔膜、気管や細気管支の分岐部、肋骨や胸膜などの定点座標が呼吸性にどのように移動するか)を行った。後者については3次元座標軸を用いて計測しており、呼吸に伴う各点の連動性も評価した。これらの定量測定値と呼吸機能検査値との関連性も検討している。 現時点での業績として、2024年4月7日に行われた日本呼吸器学会学術集会において間質性肺炎における気道の動きと呼吸機能検査値や線維化領域の程度との関連性について検討した結果を報告した。従来の測定方法では吸気画像と呼気画像で測定部位が異なり、その結果正確な気道の動きの測定ができなかったが、4次元呼吸ダイナミックCTを用いることで気道の動き方を正確に評価することができた。その結果として、気道の動きが線維化の程度や呼吸困難の指標と有意に相関していることを証明した。今後この結果を論文としてまとめ公表する予定である。 研究を進める上で確認された問題点として、対象とする間質性肺炎は多彩な画像パターンを伴うため、そのパターン毎に肺の動き方が異なる印象を受けた。各パターン毎に分けると症例数が少なく十分な評価ができるかどうか不安も残る。今後登録症例数や解析症例数を増やしつつ、画像パターン毎の肺の動きの評価も検討する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
事前に倫理委員会の承認や症例登録が進んでいたことで、当初の1年目の予定以上の解析・検討ができている。
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今後の研究の推進方策 |
登録症例数を増やす。 既に結果が出た領域については、考察を追加しつつ論文化を進めていく。 解析結果が出つつあるにもかかわらず時間の都合でまだまだ十分な検討ができていない領域があり、そちらを並行して研究を進めたい。
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次年度使用額が生じた理由 |
当施設に既存に存在するライセンスとコンピュータを使用することで画像解析ソフトを使用するための使用料が発生しなかったが、一方で解析ソフトを使用できる時間や空間が限られており解析スピードが進まなかった。今後(次年度)はコンピュータを増やし、画像データ処理を依頼するための人手を確保するため、解析ソフト使用料と人件費を要すると考えている。
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