研究課題/領域番号 |
23K14895
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
田邊 裕貴 愛媛大学, 医学部附属病院, 助教(病院教員) (70836189)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 左房CTストレイン |
研究実績の概要 |
2D法と3D法の両者を用いて左房CTストレイン解析の実施可能性を検証した。当初の想定通り、三次元的な動作である左房のモーション解析については3D法の方が正確な解析が可能であると思われたが、CT画像の画質要因(ノイズ、モーションアーチファクトなど)に起因するvoxel trackingエラーが生じた場合に、3D法では適切な補正が困難なため解析不可能な症例が一定数生じた。一方、2D法の場合には、pixel trackingエラーが生じた場合にも、左房壁をメルクマールに修正を行うことが可能であり、3D法より解析可能例が多く、また再現性についても利があると考えられた。そのため、本研究においては2D法を用いた左房CTストレイン解析を採用することとした。 次に、心房細動症例において左房CTストレイン解析(2D法)を実施し、左房のreservoir strainを算出した。そして、左房のCT-reservoir strainと左房容量との比較検証および、心房細動の病態(発作性、持続性)の違いが左房のCT-reservoir strainに与える影響を検証した。結果として、従来指標である左房容量とCT-reservoir strainの間には有意な相関が確認できた。また、持続性心房細動症例におけるCT-reservoir strainは、発作性心房細動症例よりも有意に低い結果となり、心エコーのストレイン解析における過去の報告と同様の結果であった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
事前準備をしっかり行っていたため。
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今後の研究の推進方策 |
左房CTストレイン解析(2D法)の再発予測における精度検証をおこなっていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
当初の計画より学会および研究会への参加が少なかった為。来年度は、情報および知見の収集および成果報告の為、学会および研究会への参加が増える予定。
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