研究課題/領域番号 |
23K14897
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
廣島 希彦 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 助教 (90907031)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 乳癌 / CT / リンパ節転移 / Photon counting |
研究実績の概要 |
研究計画調書を作成した段階では使用できなかった、新たな装置であるPhoton counting detector CT(以下、PCD-CT)が名古屋市立大学に導入され、令和5年2月28日より稼働を開始した。これを受け、本研究の低電圧CTでの評価に加え、PCD-CTによる研究も行うこととした。名古屋市立大学臨床研究開発支援センターの医学系研究倫理委員会への研究計画の申請を行った。 定性評価として、辺縁不整、リンパ節皮質の不均一性、リンパ節周囲の浮腫性変化、リンパ門の脂肪の消失、体側との比較で非対称性の形状、周囲や体側のリンパ節と比較した造影CTでの増強効果、リンパ節間の境界不明瞭に関して評価した。定量評価として、腋窩リンパ節の最大病変として最大短径、Histographic parameters、ΔHUを計測、算出した。 これらに関して、病理結果をgold standardとして、転移あり郡と転移なし郡の比較、統計解析を行った。具体的には、感度、特異度、正診率、統計学的な2群間の差があるか、読影者間の一致率に関しての解析を行った。また、最大短径、Histographic parameters、ΔHUに関しても転移あり郡と転移なし郡とで統計学的な差があるかを解析した。 これらの結果をもとに、若手医師を指導しRSNA(北米放射線学会)に抄録を提出した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
得られた結果をもとにRSNA(北米放射線学会)に抄録提出を行うことができた。採用されれば、学会発表ののちに論文化を予定する。
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今後の研究の推進方策 |
RSNA(北米放射線学会)での発表ののち、学術論文として雑誌に投稿する。それまでは追加の症例があれば適宜追加を行い、症例数を増やしていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究協力者の設備を借りることで代用できた。今後はワークステーションを購入予定。
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