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2023 年度 実施状況報告書

Blau症候群におけるアクネ菌病因論の構築

研究課題

研究課題/領域番号 23K14952
研究機関山口大学

研究代表者

脇口 宏之  山口大学, 医学部附属病院, 講師 (00716590)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
キーワードBlau症候群 / 生検 / 検体収集システム / アクネ菌 / 染色系
研究実績の概要

【1. 研究の目的】1-1. Blau症候群の病因病態を解明すること(独自性):本研究では、Blau症候群患者から生検により採取した皮膚(真皮)・関節(滑膜)・眼(網膜)組織における肉芽腫内のアクネ菌を同定する。その証明により、肉芽腫を形成する病因としてアクネ菌感染が挙げられる。また、各NOD2遺伝子変異型におけるアクネ菌の易感染性や肉芽腫形成の促進性という病態も解析する。1-2. Blau症候群の新規治療案を提示すること(創造性):研究代表者らは、Blau症候群患者において、“真皮”の“肉芽腫”にアクネ菌が存在することを報告した(Pediatr Rheumatol. 2021)。真皮に菌は通常存在せず、異物を取り込むことにより形成される肉芽腫の中にアクネ菌が存在することは、それが病因に関与することを示唆している。さらに、滑膜や網膜という無菌部位でもアクネ菌を同定できれば、それが治療対象となりうる。1-3. Blau症候群の子ども達に明るい未来を提供すること:Blau症候群患者においては、美容的問題、関節破壊、失明という深刻な問題が起きうる。これらは一刻も早く解決すべき問題であるにも関わらず、病因病態の解明が不十分な現状がある。Blau症候群の病因病態を解明できれば、治療の向上につながり、Blau症候群のこども達に明るい未来を提供することにつながる。
【2. 研究の実施計画】2023年度:2-1. 検体・情報収集システムの確立および生検組織のアクネ菌染色系の確立について、予定通りに確立した。2024年度:2-2. Blau症候群とアクネ菌との関係の解析を予定している。2025年度:2-3. Blau症候群におけるアクネ菌病因論の構築(論文化)を予定している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

2023年度に予定していた、1. 検体・情報収集システムの確立、2. 生検組織のアクネ菌染色系の確立について、1、2ともに確立したため。

今後の研究の推進方策

全国の施設からBlau症候群の生検検体を収集し、逐次アクネ菌の免疫染色を行なっていく。

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公開日: 2024-12-25  

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