研究課題/領域番号 |
23K14987
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
大内 一孝 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (30895727)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 低酸素応答因子 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、若年性特発性関節炎の病態の一つとして低酸素応答因子であるHIF-1に着目し、リウマチ性関節炎を発症するSKGマウスを用いて、HIF-1が新たな治療標的となる可能性について検討することである。 具体的には① HIF-1阻害剤によるSKGマウスの関節炎への影響の検討、②HIF-1活性化剤によるSKGマウスの関節炎への影響の検討、③ SKGマウスにおけるHIF-1発現の検討の3つを計画した。 SKGマウスは、多糖類の一種であるcurdlanを腹腔内投与することにより、リウマチ性関節炎を発症することが知られている。 2023年度は、SKGマウスに腹腔内投与するcurdlanの投与量や方法を検討し、安定して関節炎を発症する実験系を確立した。 次に、関節炎を発症したSKGマウスに対してHIF-1阻害剤を投与し、関節炎の改善効果の評価を開始している段階である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
curdlanは高濃度では溶媒に対して不溶性のため、マウス毎に均一な量のカードランを投与することが手技的に困難であり、SKGマウスの関節炎発症モデルを安定的に作成することに時間を要したことが原因である。
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今後の研究の推進方策 |
関節炎を発症したSKGマウスに対し、HIF-1阻害剤の投与と並行して、HIF-1活性化薬の投与も行い、 関節炎の評価を行うことで、HIF-1が関節炎に対して促進方向に働くのか保護的に働くのかを検討する。
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次年度使用額が生じた理由 |
実験計画の遅れにより、使用する予定の物品を購入できなかったため、次年度使用額が生じました。 研究の遂行により、次年度の研究費として使用します。
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