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2023 年度 実施状況報告書

家族性大腸腺腫症の十二指腸腺腫に対するConnectivity Map解析に基づいた予防薬の開発

研究課題

研究課題/領域番号 23K15011
研究機関徳島大学

研究代表者

中村 文香  徳島大学, 病院, 特任助教 (70793743)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2025-03-31
キーワード十二指腸腺腫 / Connectivity Map
研究実績の概要

研究代表者は、これまで種々の培養細胞を用いて既存の約1300種類の薬剤のヒト全ゲノム遺伝子発現に及ぼす効果を調べたConnectivity Mapを利用し、各疾患の遺伝子発現プロファイル(シグネチャー)から疾患に有効な薬剤を抽出する研究を行なってきた。
本研究は、家族性大腸腺腫症(Familial Adenomatous Polyposis:FAP)患者の十二指腸腺腫に対する予防薬の開発を目的としている。
内視鏡下に生検採取もしくは手術により摘出したFAP患者の十二指腸腺腫の遺伝子発現プロファイルを作成し、Connectivity Mapを用いて前癌病変に有効な候補予防薬剤を抽出している。さらにFAP患者の十二指腸腺腫より樹立したオルガノイドを用い、in vitroで予防候補薬の効果を検証して、薬剤候補を絞り込むとともに、ラットを用いた十二指腸腺腫オルガノイドの同所移植モデル及びAPC欠損マウスを用いて十二指腸腺腫(癌)に対する抑制効果を検証し、その作用機序を明らかにし、十二指腸腺腫に対する予防薬の研究を行っていく。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

内視鏡下に採取した家族性大腸腺腫症患者の十二指腸腺腫の遺伝子発現プロファイルを作成し、Connectivity Mapを用いて前癌病変に有効な候補予防薬剤を抽出している。また、FAP患者の十二指腸腺腫よりオルガノイド培養を行っている。
検体採取のための検査、治療の日程調整のため、予定よりやや時間を要した。以上により、やや遅れていると評価した。
今後については、当施設では、別の実験でも同様の検討を行っており、スムーズに進行できると考えている。

今後の研究の推進方策

今後は、FAP患者の十二指腸腺腫から樹立したオルガノイドを用い、予防候補薬の効果をin vitroで検証(スクリーニング)して絞り込む。さらに、ラットを用いた十二指腸腺腫オルガノイドの同所移植モデル及びAPC欠損(APCMin/+)マウスを用いて十二指腸腺腫(癌)に対する抑制効果を検証するとともに、その機序を明らかにする。

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公開日: 2024-12-25  

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