研究実績の概要 |
1. ヒト肝細胞癌におけるPRDM1発現の検討 様々な分化度のヒト肝細胞癌8症例の癌部の組織に対して、PRDM1の免疫染色を行った。分化度の違いによる染色の強度に明らかな差はみられなかった。この原因がPRDM1の発現にあるのかどうか検討するため、さらに症例数を増やして比較検討を行う。
2. 肝癌細胞株におけるPRDM1発現とサイトカインとの関連の検討 肝細胞癌株(Hep3B, HuH1, HuH7, HepG2, HLF, PLC/PRF/5) における分化度とPRDM1の遺伝子発現の違いタンパクレベルで検討するため、Western Blot法を行うための検体の回収を行った。
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今後の研究の推進方策 |
肝癌細胞株 (HepG2, Hep3B, HLE, HLF, HuH7, PLC/PRF/5)に対してPRDM1強制発現株や発現抑制株を作成し、それらの株のp53、上皮系マーカー、間葉系マーカーの発現ついてqPCR法、Western blot法で解析する。また、これらの株をマウスに移植し、PRDM1の発現と腫瘍の増殖や転移との間の関連について検討する。
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