本研究は、健診受診者の残余血清を解析するため、前向き研究として実施する必要がある。そのため、健診データ及び残余血清の提供元である佐賀県健康づくり財団と、マイオカインの外注検査委託先である国立国際医療研究センターと連携して研究を進める必要があった。2023年4月から両施設の担当者を交え、倫理審査に係る書類作成及びデータ・検体受領に関するロジスティクス構築を開始した。 その後、9月に久留米大学倫理委員会の研究許可を取得したため、同月より佐賀県健康づくり財団で検体等の収集を開始した。2024年3月現在、710名の健診受診者におけるデータをクリーニングし、一般集団における脂肪肝およびCOPDの有病率が、ぞれぞれ47%、4.7%であり、既報と同等の有病率であることを明らかにした。また、約200名分の残余血清を収集できたことから、年度内を目処に国立国際医療研究センターでの第1回のミオスタチン濃度測定を行う予定である。更に、CTを用いたサルコペニアの検討については、Slice Omaticを用いたCT画像解析の設備準備が完了した。現在、82名分のCT画像の取込を終えたため、順次サルコペニアの評価を行っている。
|