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2023 年度 実施状況報告書

右室予備能におけるドブタミン負荷の有用性の検討

研究課題

研究課題/領域番号 23K15122
研究機関東北大学

研究代表者

佐藤 遥  東北大学, 医学系研究科, 助教 (90803883)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
キーワード右心不全
研究実績の概要

本研究は、肺高血圧ラットと心筋特異的MCU欠損マウス肺高血圧モデルを用いて、①右室心筋収縮能と摘出した多細胞右室心筋収縮能のドブタミン負荷に対する反応性の比較、②収縮関連タンパクとCa調整タンパク発現量を比較することにより、ドブタミン負荷による右心室予備能評価の有用性とその根拠を明らかにすることを目的としている。
肺高血圧モデル動物の右室予備能を評価するため、まず、肺高血圧モデルマウスを作成した。
モデルマウスの右室心筋から多細胞心室筋(トラベクラ)を摘出し、発生張力(force : F)、心筋収縮能の指標として最大収縮速度(dF/dt)、最小弛緩速度(-dF/dt)を測定すると、いずれも、モノクロタリンモデルではコントロールモデルと比較して低下していた。また、モノクロタリンモデルでは、ミトコンドリアカルシウムユニポーターの発現が増加していた。
MCUflox/floxマウスとα-myosin heavy chain (Myh6)-cre+/-マウスを交配し、心筋特異的MCU欠損マウス(MCUflox/flox/ Myh6-cre+/-)を作製した。心筋特異的MCU欠損マウスとリッターメイトマウスでは、発生張力や最大収縮速度(dF/dt)、最小弛緩速度(-dF/dt)に差はみられなかった。
現在、心筋特異的MCU欠損マウスでの右室肥大を引き起こすため、モノクロタリン投与を行い、モデル動物を作成中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

MCU欠損マウスでは、モノクロタリンによる肥大が誘発されにくく、評価が難しいため。

今後の研究の推進方策

モノクロタリンの薬剤投与だけではなく、肺動脈結紮による圧負荷により右室肥大を誘発させ、同モデルで実験を進める予定である。

次年度使用額が生じた理由

残高の微調整が困難であったため。
次年度の微調整に用いる予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2024

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] Mitochondrial Ca2+ improves or worsens arrhythmias depending the degree of right ventricular hypertrophy2024

    • 著者名/発表者名
      Shiori Akazawa, Haruka Sato, Kao Takeda, Sana Koyama, Tsuyoshi Okumura, Chiyohiko Shindoh, Masahito Miura
    • 学会等名
      日本循環器学会学術集会
    • 国際学会

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公開日: 2024-12-25  

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