研究課題/領域番号 |
23K15288
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
神谷 詩織 札幌医科大学, 医学部, 訪問研究員 (20826797)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | IL-9 / Pyy / 炎症性皮膚疾患 |
研究実績の概要 |
アトピー性皮膚炎や尋常性乾癬などの慢性炎症性皮膚疾患は、病態に関与する細胞群が多岐にわたる。アトピー性皮膚炎ではTh2タイプ、尋常性乾癬ではTh17タイプの免疫応答が関与することが明らかになっているが、本研究では、ケラチノサイトとマスト細胞を中心としたIL-9-Pyy軸という新規液性因子動態の視点で、炎症性皮膚疾患の病変形成のメカニズムを解明することを目的としている。アトピー性皮膚炎病変部および尋常性乾癬の病変部での炎症細胞浸潤や各種サイトカインについて解析した。正常皮膚と比較して、炎症性皮膚疾患の病変部ではマスト細胞の数が増加し、浸潤している細胞数と表皮の肥厚の程度に相関があった。さらに症例数を増やして解析をすすめる。マウスモデルの解析では、強く炎症が生じたことで、表皮の評価が難しい点があり、炎症惹起の方法について再検討中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
臨床検体の収集に時間を要しているため。
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今後の研究の推進方策 |
今後、臨床検体収集をさらにすすめ、血清中の各種サイトカインなどについて解析する。 マウスモデルについても実験を重ねる。
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次年度使用額が生じた理由 |
当初予定していた臨床検体の収集が遅れたことにより、各種試薬などを購入する時期がずれてしまったため。 年度末にかけて検体収集ができたことにより、次年度には計画通り使用できる。
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