研究課題
① RA-FLSの時計遺伝子Bmal1発現がRNA干渉により抑制されると、TNF-α(20 ng/mL)による転写因子NF-kBの転写活性を抑制されることをレポーターアッセイにより明らかにした。② RA-FLSの時計遺伝子Bmal1発現がRNA干渉により抑制されると、TNF-α(20 ng/mL)による転写因子NF-kBの核内移行が抑制されることを免疫染色により明らかにした。③ RA-FLSの時計遺伝子BMAL1と転写因子NF-kBが複合体を形成することを免疫沈降により明らかにした。④ RA-FLSの時計遺伝子Bmal1発現がRNA干渉により抑制されると、TNF-α(20 ng/mL)による転写因子NF-kBのリン酸化が抑制されることをウエスタンブロットにより明らかにした。以上の研究成果は、TNF-α刺激下においてBMAL1が制御するRA-FLSの炎症性サイトカイン産生にNF-kBが深く関与することを指し示す結果である。
2: おおむね順調に進展している
現在までの研究経過において、既に本研究課題の主張である「時計遺伝子BMAL1による転写因子NF-kBの転写活性の促進」が少数の標本数による検証で明らかになりつつある。これらの研究成果を踏まえて、「BMAL1とNF-κBの複合体形成を阻害する化合物発見を目指す」より発展的な研究課題を新たに立案することができた。
今後は、①これまで得た実験系の標本数を確保することで実験結果の再現性を確認、②NF-kBのリン酸化阻害剤を使用した実験系の実施、③論文誌への投稿を遂行するとともに④新たな研究課題を開始する準備を整える。
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Biochemical and Biophysical Research Communications
巻: 8 ページ: 149315, 149323
10.1016/j.bbrc.2023.149315.