今後の研究の推進方策 |
ラット部分肝移植(Lewis to Brown Norway, Lewis to Lewis)を行い、術後1日目、3日目での犠牲死を行い、血液、肝臓のサンプリングを行う。生存成績のサンプル収集が十分であない場合は、本年度も継続して行う。 血液:全身の静脈血を下大静脈から採取した。ALT, AST, LDH, ビリルビンを測定する。 肝再生率:Lewis to Brown Norway、Lewis to Lewis間の移植における肝再生率(重量の変化およびKi-67染色)を評価する。 肝微小循環の解析:Transit血流計を用いて門脈血流・門脈圧、更にレーザードップラーを用いて肝組織微小循環を測定する。 血液検体:虚血再灌流障害の指標として血清中のAST、ALT、ビリルビン、ヒアルロン酸、Lactate、Inter-Cellular Adhesion Molecule 1(ICAM-1), Vascular Cell Adhesion Molecule-1 (VCAM-1) 、NO濃度を測定する。PT、APTT、血小板に加え、ADAMTS13、PIC、TAT、TFを測定し、凝固線溶異常をモニタリングする。肝再生の指標として、HGF、VEGF蛋白(ELISA法)を測定する。 肝臓組織凍結検体:一部は-80度で凍結保存。肝組織中の炎症性サイトカイン(IL-6, TNFα, ICAM-1, VCAM-1など)をELISA法にて、さらにそれらのm-RNA発現を解析する。肝グラフト組織のviabilityを評価する為にATP活性を測定する。肝再生の指標としてKi67染色により、labeling indexを計算し、肝再生促進因子としてHGF、TGFα、EGF、肝再生抑制因子としてTGFβ1、Activinのタンパクの発現をELISA法、Western Blot法にて測定する。
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