研究課題/領域番号 |
23K15547
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
遠藤 大介 順天堂大学, 医学部, 助教 (50815644)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | ナルディライジン(NRDC) / 動脈瘤 / 炎症 |
研究実績の概要 |
本研究では動脈瘤における炎症とナルディライジン(NRDC)の関連を動脈瘤組織標本から解明することが目的である。 腹部大動脈瘤の開腹手術において切除した動脈瘤組織のうち、瘤の移行部から拡大部を段階的に切り分けた標本を対象とする。NRDC、CD68ないしCD11c陽性マクロファージ浸潤、各種炎症メディエーターや伝達物質(IL-1β、IL-6、MCP-1、TNF-α、NF-kB、c-Jun N-terminal kinase、extracellular signal-regulated kinase、signal transducer and activator of transcription、Smad3、phospho-Smad3、transforming growth factor βなど)、蛋白分解酵素(TACE、MMP2、MMP9など)、LOX、α-SMA、onnexin40、Connexin43などの局在を多重免疫染色法により評価する。また脂肪蓄積(オイルレッド染色)、コラゲン沈着 (マッソントリクロム染色)、スーパーオキシド発現 (ジヒドロエチジウム染色)、フィブリン沈着 (フィブリノゲン抗体)を評価する。また、炎症性サイトカイン、伝達物質、分解酵素などの発現量をウエスタンブロットないしリアルタイムPCRで半定量する。 本年度は前向き観察研究としてのプロトコルを作成し、来年度に院内の倫理審査に提出する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
前向き観察研究としてのプロトコル作成が遅れており、本年度中に作成したプロトコルを院内の倫理審査に提出する。研究申請が承認された時点で、ヒト動脈瘤組織の標本採取を開始する。
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今後の研究の推進方策 |
前向き観察研究としてのプロトコルを作成し、本年度に院内の倫理審査に提出する。 腹部大動脈瘤の待機的な開腹手術において切除した動脈瘤組織のうち、瘤の移行部から拡大部を段階的に切り分けた標本を対象とする。NRDC、CD68ないしCD11c陽性マクロファージ浸潤、各種炎症メディエーターや伝達物質(IL-1β、IL-6、MCP-1、TNF-α、NF-kB、c-Jun N-terminal kinase、extracellular signal-regulated kinase、signal transducer and activator of transcription、Smad3、phospho-Smad3、transforming growth factor βなど)、蛋白分解酵素(TACE、MMP2、MMP9など)、LOX、α-SMA、onnexin40、Connexin43などの局在を多重免疫染色法により評価する。また脂肪蓄積(オイルレッド染色)、コラゲン沈着 (マッソントリクロム染色)、スーパーオキシド発現 (ジヒドロエチジウム染色)、フィブリン沈着 (フィブリノゲン抗体)を評価する。 また、炎症性サイトカイン、伝達物質、分解酵素などの発現量をウエスタンブロットないしリアルタイムPCRで半定量する。 動脈瘤内の炎症反応の不均一性とNRDCの関与をヒト大動脈瘤標本にて解明する。
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次年度使用額が生じた理由 |
前向き観察研究としてのプロトコル作成が遅れており、本年度中に作成したプロトコルを院内の倫理審査に提出予定です。研究申請が承認された時点で、ヒト動脈瘤組織の標本採取を開始し、多重免疫染色法、脂肪蓄積(オイルレッド染色)、コラゲン沈着 (マッソントリクロム染色)、スーパーオキシド発現 (ジヒドロエチジウム染色)、フィブリン沈着 (フィブリノゲン抗体)を評価する。また、炎症性サイトカイン、伝達物質、分解酵素などの発現量をウエスタンブロットないしリアルタイムPCRで半定量評価する。
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