研究課題/領域番号 |
23K15579
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
西村 太一 神戸大学, 医学部附属病院, 助教 (60757334)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 急性呼吸切迫症候群 / 人工呼吸管理 / 鎮静 / セボフルラン |
研究実績の概要 |
本研究は急性呼吸切迫症候群(ARDS)を発症した患者の人工呼吸管理下での鎮静方法に対する研究であり、揮発性麻酔薬であるセボフルランが従来の静脈鎮静薬による鎮静と比較して、ARDS患者の酸素化改善や呼吸様式改善に寄与する可能性を研究するものである。 本年度においては、必要なデータの選択を行い、対象患者のためのデータベースを作成し、それを用いて適応患者の選別を行っている。具体的にはプロポフォールを一定(3mg/kg/h)以上使用しているARDS患者を対象として、患者の合併症の有無などの判断し研究に適応しているか判断している。また当初予定していたデータを採取できる人工呼吸器などを選定し、そのほかの必要な追加データを検討している。現時点では想定しているより患者数が少なく、予定している患者選別よりは条件を緩和する可能性が高い。 また同時並行的に、非ARDS患者においても、セボフルランを使用した鎮静を行い、患者のデータの採集の予行を行っている。適応としては、通常の鎮静では困難な若年の患者を対象にセボフルランを使用し、酸素化の改善や呼吸様式の変化などのデータ収集を行っている。実際の対象患者で、どのようなデータが採取可能かを事前に検討することで、より現実的なデータをとることが可能になると考えられる。また希少症例での経験もあるので、この鎮静経験自体が症例検討に値すると考えられ、学会での発表なども今後予定している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
対象としているARDS患者が想定しているより少なく、研究対象にならない他の重篤な合併症を持っており事前に設定したデータベースの登録ができていない。
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今後の研究の推進方策 |
想定しているより研究対象患者の集積が悪いことから、現在事前設定した患者の要件を変更し、セボフルラン鎮静の基準の緩和や合併症の有無の要件の緩和を考えている。 また単一施設での検討が難しい場合は他施設での検討も考慮しており、現在協力施設を探索している。 患者数が集まれば、一旦は少数の患者での検討を考慮している。
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次年度使用額が生じた理由 |
当初予定してより、適応患者が初年で集まっていないために使用する費用が残存しており、翌年に患者を繰り越しているために翌年度に予算を繰り越している。 現時点では対象患者に使用するべき物品や研究機材などに予算を振り分けること考えている。
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