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2023 年度 実施状況報告書

血管内皮グリコカリックスの障害マーカーは血管透過性のバイオマーカーとなりうるか?

研究課題

研究課題/領域番号 23K15627
研究機関岐阜大学

研究代表者

鈴木 景子  岐阜大学, 大学院医学系研究科, 特任助教 (90775149)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
キーワード救急 / 血管内障害 / glycocalyx
研究実績の概要

水溶性抗菌薬(β-ラクタム系やグリコペプチド系)は血管透過性が亢進し、分布容積が増大し、血中濃度が低下すると考えられている。
遺伝子組み換え型ヒトトロンボモジュリン(rhTM)は抗凝固活性、抗炎症作用により敗血症における血管内皮障害の抑制と微小循環の保持に寄与することからrhTM投与により血管内皮グリコカリックスが保護され、血管透過性の亢進が抑制されることで抗菌薬が有効な血中濃度に達成できると考えた。
血管炎モデルマウスにrhTM投与した群と非投与群に対し、メロペネムを投与してそれぞれの生存率や臓器を電子顕微鏡で観察し、メロペネムの血中濃度を測定した。その結果、rhTM投与群では血管炎モデルマウスの生存率が改善し、各臓器のグリコカリックスは保護されることが示された。また、各群のマウスのメロペネムの血中濃度をLC/MSを用いて測定すると、血清メロペネム濃度はrhTM群で上昇した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

問題なく進捗している。

今後の研究の推進方策

引き続き継続予定
ヒト検体についても、今後検討予定。

次年度使用額が生じた理由

ELISAプレートウォッシャーを購入し、ELISA測定の予定であったが、次年度より転職することとなり、次年度後に職場先で購入するために持ち越した。なお4月に、ELISAプレートウォッシャーは既に購入している。

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公開日: 2024-12-25  

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