研究課題/領域番号 |
23K15755
|
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
外山 由貴 東北大学, 大学病院, 助教 (30770862)
|
研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
|
キーワード | 腎機能 / FDG / FDS / PET / 核医学 |
研究実績の概要 |
院内の合成環境を確認。当施設では毎営業日に18Fを合成しており、その一部を実験に使えるように手配した。その他、細かな実験備品も施設の物品を使わせてもらえることになった。 福島県立医科大学、保健科学部、診療放射線科学科、教授の長谷川功紀先生とWebミーティングを行い、合成方法について話し合い、東北大学病院での合成協力をしてもらうことになった。合成方法は3パターン考えられ、1)手合成、2)自動合成装置で合成確立、3)Fastlab ディベロッパー で合成回路を作り、検討の中では1)が最も簡便かつ確実で、臨床応用に近いと判断した。2)、3)の実現も今後の課題である。 合成環境や、還元剤の種類を細かく調整しながら計4回の試験合成を行った。既知の合成方法、還元剤を変えた方法を試し、HPLCで確認し、いずれも良好にFDSを合成することができた。4回目の合成では福島県立医科大にある質量分析装置でのFDSの合成の確認も行い、合成物がFDSであることを確認した。 今後はヒトを対象とした臨床研究を目標に、さらに試験合成をすすめる。並行して院内の薬剤委員会、倫理委員会への書類作成を行う。エンドトキシン試験や無菌試験も試す必要がある。 臨床試験の前に、PETでの撮像プロトコルの見直しも必要である。腎から膀胱までをシームレスに連続でスキャンすることで、腎機能と排泄の両方を観察できる見込みであるが、当院での経験はないため、メーカーと協力して模索する必要がある。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
院内の合成環境を確認。当施設では毎営業日に18Fを合成しており、その一部を実験に使えるように手配した。その他、細かな実験備品も施設の物品を使わせてもらえることになった。 福島県立医科大学、保健科学部、診療放射線科学科、教授の長谷川功紀先生とWebミーティングを行い、合成方法について話し合い、東北大学病院での合成協力をしてもらうことになった。合成方法は3パターン考えられ、1)手合成、2)自動合成装置で合成確立、3)Fastlab ディベロッパー で合成回路を作り、検討の中では1)が最も簡便かつ確実で、臨床応用に近いと判断した。2)、3)の実現も今後の課題である。 合成環境や、還元剤の種類を細かく調整しながら計4回の試験合成を行った。既知の合成方法、還元剤を変えた方法を試し、HPLCで確認し、いずれも良好にFDSを合成することができた。4回目の合成では福島県立医科大にある質量分析装置でのFDSの合成の確認も行い、合成物がFDSであることを確認した。
|
今後の研究の推進方策 |
今後はヒトを対象とした臨床研究を目標に、さらに試験合成をすすめる。並行して院内の薬剤委員会、倫理委員会への書類作成を行う。エンドトキシン試験や無菌試験も試す必要がある。 臨床試験の前に、PETでの撮像プロトコルの見直しも必要である。腎から膀胱までをシームレスに連続でスキャンすることで、腎機能と排泄の両方を観察できる見込みであるが、当院での経験はないため、メーカーと協力して模索する必要がある。
|
次年度使用額が生じた理由 |
初年度に行うと予想していた毒性試験を行わなかった(必要がなかった)ため。
|