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2023 年度 実施状況報告書

歯肉縁下プラークのdysbiosis におけるFusobacterium nucleatum の役割の解明

研究課題

研究課題/領域番号 23K16029
研究機関東京歯科大学

研究代表者

山下 慶子  東京歯科大学, 歯学部, 助教 (50843538)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
キーワード歯周病原細菌 / 細菌間相互作用
研究実績の概要

本研究では,まずF. nucleatum とT. denticola の共凝集時におけるそれぞれの菌の遺伝子発現を網羅的に解析することにより,これらの菌種の細菌間相互作用に関わる可能性のある分子を,遺伝子レベルで明らかにする。
並行して,T. denticola との共凝集に関与する可能性のある,RadD,FomA,Fap2の欠損株,即ちF. nucleatum FN_0254欠損株,FN_0387欠損株,およびFN_0682欠損株をそれぞれ作出し,T. denticola 野生株との共凝集を評価することにより,F. nucleatum におけるT. denticola との共凝集に寄与する分子を同定する。
2023年度は,F. nucleatum 標準株とT. denticola 標準株の共培養を試みた。現在,両菌種の共培養に適切な培地の内容を検討しながら,安定的な共培養の系を検討しており,目標としていた,共培養時のtotal RNA を用いたRNA-seq 解析には至っておらず,来年度の課題とする。
また,F. nucleatum において,T. denticola との共凝集に関わる可能性のある3種のアドへジン欠損株をそれぞれ作出するため,targeting vector を作製している。作製は順調に進んでおり,2024年度には欠損株作出に進む予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

2023年度に終了を予定していた,F. nucleatum 標準株とT. denticola 標準株の共培養時のtotal RNA を用いたRNA-seq 解析が行えなかったため,やや遅れているとした。安定した共培養の系を確立することに予想以上の時間を要している。共培養の系は当初の計画からは半年程度遅れているが,欠損株の作出準備に関しては,概ね順調に進んでいるといえる。

今後の研究の推進方策

引き続きF. nucleatum アドへジンの欠損株作出を行う。また,共培養の系については培地冶培養条件の検討を続け,RNA 抽出までを2024年度の前半までに終了する予定である。

次年度使用額が生じた理由

RNA-seq解析に使用予定であった資金を,その前段階である共培養の培地等に使用し,差額が発生したため。

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公開日: 2024-12-25  

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