頭頸部放射線治療の晩期有害事象の一つである放射線性う蝕の歯性リスクについて解析するため、頭頸部放射線治療患者の歯科管理を行っている。 研究対象として①同意取得日の年齢が20歳以上かつ残存歯10歯以上の患者、②研究期間内に新規に放射線療法が実施される頭頸部癌患者を基準としているが、「残存歯数が少ない患者」、「新規放射線治療ではなく術後照射が行われる患者」、「対象期間中に追加治療が行われる患者」、「当院以外での管理へ移行する患者」が多く、症例の収集が遅れている。 対象症例の基準や歯科管理・データ収集方法など研究モデルの再考が必要と思われる。
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