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2023 年度 実施状況報告書

血流計測をベースとした肥厚性瘢痕の定量評価システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 23K16118
研究機関山口大学

研究代表者

梅田 浩嗣  山口大学, 医学部附属病院, 助教 (90610618)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2027-03-31
キーワードhypertrophic scar / blood flow
研究実績の概要

本研究では、口唇形成術を施行した口唇裂患者に対して、TOKU Capillaro(毛細血管顕微鏡)およびCapimetrics(解析用ソフト)を使用し、術創部の血流を継時的、定量的に評価する。またMexameter MX18(メラニン・紅斑ヘモグロビン測定[プローブ]、)、Multi Display Devices MDD4(マルチ皮膚測定器[デバイス])を使用し、皮膚色を構成するメラニンとヘモグロビンを吸光度により測定することで肉眼では評価が難しい皮膚色の定量化を行う。肥厚性瘢痕を認めた創部と通常の治癒を呈した創部における血流の差異と、健常側上白唇部を比較対象として創部の色調を経時的に測定した結果との相関関係を分析することにより、肥厚性瘢痕の発症と創部の血流との関連を評価し、かつ肥厚性瘢痕の定量評価システムの開発を行う。測定は口唇形成術施行前日および、術後の設定した時期に測定する。血流の測定は、アタッチメント先端を観察部に充て撮影を行う。続いてCapimetricsを用いて映像調整を行う。次にSpatial Correlation法を用いて血流の測定を行い、平均速度を求める。通常の治癒経過をたどった創部と、肥厚性瘢痕を呈した創部との血流(平均赤血球速度)を継時的かつ定量的に比較し相違を分析する。また、皮膚色の測定では、Mexameter MX18を用いて健常側上白唇部を比較対象として経時的に創部の色調を比較する。評価対象である皮膚において緑色である568nmと、赤色である660nmおよび近赤外光である880nmの3種類の波長を照射し、皮膚から反射した光の比率の差異からメラニン色素濃度、ヘモグロビン色素濃度を測定する。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

研究当初の計画では、令和5年度に測定機器を購入し、データ収集を開始する予定であったが、令和5年度予算として計上されていた金額では研究に使用する機器全ての購入ができなかったため、前倒し支払い請求を行い、購入できたのは年度後半となった。そのためデータ収集は令和6年度から行う予定である。

今後の研究の推進方策

令和6年度より、データの収集を開始する予定である。その後、データの解析を行うことで肥厚性瘢痕の発症と創部の血流との関連を評価し、かつ肥厚性瘢痕の定量評価システムの開発を行う。

次年度使用額が生じた理由

研究遂行のために必要な機器の購入のため、前倒し支払い請求を行った。
次年度は、学会参加費、論文執筆に使用する予定である。

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公開日: 2024-12-25  

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