研究課題/領域番号 |
23K16269
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
青木 拓也 東京慈恵会医科大学, 医学部, 准教授 (30631452)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 医療の質 / 患者中心性 / Patient Experience (PX) / 患者経験価値 |
研究実績の概要 |
近年、医療の質の中核特性の一つである患者中心性の質指標として、Patient Experience (PX)が国際的に注目を集めている。しかし我が国で は、医療機関がPX評価・分析を医療の質改善に繋げるための基盤はまだ整っていない。 そこで本研究は、1.幅広いセッティングを包括したPX大規模データベースの構築、2.データベースを活用したPX向上を促進する医療提供要因と そのメカニズムの解明、3.PXベンチマーク評価に有用なケースミックス調整法の開発を目的とする。本研究の成果は、PX評価・分析に基づく医療の質改善活動の普及を通して、我が国における患者中心性の質向上に寄与することが期待される。 本年度は、プライマリ・ケア領域、救急医療領域、リハビリテーション領域などにおけるPX評価の現状をレビューするとともに、PXの視点から多疾患併存(マルチモビディティ)患者の治療負担を測定する日本版尺度を開発し、その内容的妥当性の検証を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究課題の初期段階である文献レビューや指標の選定作業、PXデータベース構築のための計画立案が、概ね当初の計画通りに進行しているため。
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今後の研究の推進方策 |
次年度以降は全国的なPXサーベイを実施し、データベースの構築・解析を実施する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
本年度は、研究に要する経費が予定より少なかった。 次年度以降、全国的なサーベイ実施のために用いる予定である。
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