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2023 年度 実施状況報告書

PHRアプリを活用したオンライン短時間レジスタンス運動プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 23K16302
研究機関京都大学

研究代表者

島本 大也  京都大学, 医学研究科, 特定講師 (10828411)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
キーワードPersonal Health Record / Resistance Training / Health Promotion
研究実績の概要

本研究の目的は、効果的なレジスタンス運動を習慣化するために、短時間のオンラインレジスタンス運動プログラムが与える短期的・長期的な効果を検証することにある。研究初年度である本年度は、効果検証を行う「短時間レジスタンス運動プログラム」確立のため、文献調査による介入内容及びスマートフォン用Personal Health Record(PHR)アプリに備えるべき機能の検討と、パイロットとなる週2回 1回15分の運動プログラムを、祝日を除く毎週火曜・木曜の朝に継続実施し、その内容を集約した研究計画書の作成を行った。
様々な行動変容アプリに関する研究を確認した結果、ユーザーが自分の行動を監視し、現在のアクティビティと過去のパフォーマンスを比較できる機能が、レジスタンス運動の長期継続に有効であることが明確となり、PHRアプリの主な機能として、実施してきたトレーニングの内容とその回数を可視化し、自身の成長とこれまでの努力が把握できる仕様を策定し、計画書に落とし込んだ。
また、週2回1回15分の運動プログラムの継続実施によって、指導ノウハウが蓄積され、よりスムーズなプログラム運営が可能となった他、参加者からのフィードバックによって、この運動プログラムが実施されている日以外のライフスタイルへ影響している可能性も示唆された。
文献調査の結果をふまえた運動プログラムの改善と、学術的に有意かつ妥当なアウトカム設定について検討を行い、それを踏まえた介入研究の研究計画書が完成した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

PHRアプリの要件定義及び研究計画書の作成に難渋し、想定以上に時間を要したため、初年度に予定していたパイロット研究及び短期効果の検証が実施できておらず、計画の実施が遅れている状況にある。

今後の研究の推進方策

近年は効果量の推定にパイロット研究を用いることに妥当性がないことも指摘されていることもあり、当初予定していた3か月のパイロット試験を大幅に短縮し、運用テスト及びシステム改善のためのデータ収集という目的で実施し、その結果を踏まえて3か月の介入研究の実施を行う。3か月の介入研究の進捗によっては、2年目後半から3年目にかけて実施予定をしていた1年間の長期追跡研究についても、観察期間の短縮等実現可能性を想定した調整を行う。

次年度使用額が生じた理由

本年度のPHRアプリ仕様策定と研究計画の策定が難渋したため、予定してたPHRアプリ改修費用及び介入研究の実施費用がそのまま持ち越しとなった。持ち越し分は、2025年度のアプリ改修費及び研究実施費用、学会の成果報告費用として用いる予定である。

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公開日: 2024-12-25  

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